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誘発分娩について

更新日:2017/01/31 公開日:2017/01/31

出産・分娩の基礎知識

予定日よりも出産が遅れているなどの理由で、陣痛が起こる前に、人工的に陣痛を誘発させる方法を誘発分娩と呼びます。実際、誘発分娩ではどのような処置が行われるのか、メリットやリスクを含め、ドクター監修の記事で解説します。

誘発分娩では、陣痛が起こる前に薬剤などによって陣痛を誘います。本記事では、誘発分娩ではどのような方法が用いられていて、メリットやデメリットとしてどのような点があげられるのかについて解説します。

誘発分娩とは

誘発分娩とは、自然に陣痛が起こる前に薬などを使用して陣痛を誘発させることで、医学的、または産科学的な視点から行う場合をさします。誘発分娩が行われるケースは、胎児、または母体に適応がみられる場合です。

胎児に危険が及ぶ場合の適応

胎児側に問題があるケースとして、予定日を過ぎても陣痛が始まらない、通常よりも胎児が大きい、胎児の発育がよくないなどの場合があげられます。ただし、胎児の発育がよくない胎児発育不全の場合は、誘発分娩だけでは対応が難しく、帝王切開になるケースも少なくありません。

母体に危険が及ぶ場合の適応

母体側に問題があるケースとしては、破水してしばらくしても陣痛が来ない、途中から陣痛が弱くなってしまった、妊娠の継続が母体によくない影響を及ぼすなどの場合が考えられます。

誘発分娩の方法

誘発分娩の方法は、薬物や器具を使用した方法の他、人工的に破水させる人工破膜などの方法があります。

薬物を用いた方法

薬物による方法には、内服薬による方法と点滴による方法がありますが、点滴薬の方が多く用いられます。点滴の方が内服薬よりもコントロールしやすいからです。子宮を収縮させる作用を持つオキシトシンといった薬剤が使用されます。

器具を用いた方法

海藻を固めたラミナリアという器具や水風船のようなチューブ状の器具を、子宮の入り口にいれることで子宮口を拡張し、陣痛を誘発させます。薬物を用いる前処置として行われることも多くあります。

人工破膜による方法

人工破膜とは、人工的に破水させることによって、陣痛を促進させる方法です。破水が起こると子宮が強く収縮するようになるため、ときに効果は強力ですが、時間が経過するとともに、子宮内に感染が起こるリスクが高まるため、注意する必要があります。経産婦(お産の経験がある人)では比較的よく行われる方法です。

誘発分娩のメリットとデメリット

誘発分娩はメリットだけでなく、状態によってはデメリットも生じます。

誘発分娩でのメリット

自然な分娩を待つよりも、出産にかかる時間を短縮することができます。陣痛がこない場合や、破水してから陣痛がみられない場合にも行うことができ、胎児や母親の負担を抑えることも可能です。

誘発分娩でのデメリット

誘発分娩の中でも、薬剤を用いた方法には適応条件があり、全ての分娩で行うことはできません。たとえば、過去に子宮の手術をうけたことがある人では誘発できないこともあります。また、子宮口の開き具合によっては誘発を試みても分娩の準備ができず、痛みを長時間感じてしまうこともあります。しかし、分娩を短時間で済ませようと薬剤を濃く使用してしまうと、子宮の収縮が強くなりすぎて胎児が苦しくなってしまうこともあるため、安全を確かめながらゆっくりと進めていく必要があります。

誘発分娩の費用について

出産は基本的に自費になりますが、医学的適応での誘発分娩では薬品代など、一部に保険が適応されます。ただし、出産のすべてが保険になるわけではないので注意が必要です。医療機関や治療の方法によっても費用は異なってきますが、自然出産に5~30万円程度加算されることを想定しておきましょう。