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出産時にかかる分娩所要時間はどれくらい?

更新日:2017/12/13 公開日:2017/03/25

出産・分娩の基礎知識

分娩とは、陣痛が始まってから、胎盤が外に出てくるまでの時間をさします。陣痛が始まると、子宮口が開くなど、分娩の準備が始まります。分娩でどの程度の時間を要するのかについて、ドクター監修の記事で解説します。

分娩を経験した妊婦の中には、短時間で出産ができた人もいれば、時間がかかった人もいます。その違いのひとつの目安は、これまでの出産経験の有無です。分娩の流れを踏まえたうえで、それぞれどの程度の時間を要するのか、初産と出産を経験している場合の時間もあわせて解説します。

分娩の流れと時間について

胎児が下がってくる感覚を覚え、膣からの分泌物が多くなると、分娩がはじまる合図です。後に分娩陣痛が始まり、分娩の流れが作られます。この分娩の流れは、3つに分類され、第1期と第2期、第3期と呼ばれます[1]。

第1期

分娩陣痛が始まってから、子宮口が全開するまでの過程をさします。なお、子宮口の全開については、直径がおよそ10cmあるかどうかで判断されます。第1期では、陣痛が徐々に強くなっていくことが特徴です。さらに、分娩が進むことによって、羊水を包む卵膜が子宮の壁からはがれ、一部が盛り上がっていきます。これは、胎児の通る頸管(けいかん)を助けるための動きです。そして通常は、子宮口が全開する前後で、卵膜が破れる破水が起こります。初産では一般的に、第1期には12~15時間ほどとなります[1]。

第2期

子宮口が全開して、胎児が生まれるまでの時間です。第2期になると、陣痛だけではなく、腹筋や横隔膜、骨盤底筋も収縮するようになります。初産での一般的な所要時間は2時間程度です[1]。

第3期

胎児が生まれた後、胎盤が出るまでの時間をさします。胎児出産後は、一時陣痛が治まりますが、再び陣痛が現れ、胎児と母体をつないでいた胎盤が外へ出されていきます。初産の場合、胎盤が出るまでにかかる時間は通常30分以内です。

日本産科婦人科学会の定義では、初産で30時間を超えると遷延分娩と言われ、正常よりも出産に時間がかかっていると判断されます[1]。

出産までに気をつけること

出産までの準備では、妊婦自身の身体や心の準備の他、家族の準備も大切です。

妊婦の身体の準備

分娩の時期が近づいたら、栄養面や睡眠面だけではなく、身体を清潔に保つことが大切です。

妊婦の心の準備

人によっては育児に不安を感じたり、出産に関心を抱けなかったりする場合もあります。出産前から、家族で家事や育児の分担作りや、家計などのプラン立てをしっかりと行い、出産後の不安をやわらげておきましょう。

家族の受け入れ準備

出産までに気をつけることは、妊婦の身体や心だけではありません。夫や上の子供が、新しい家族が生まれることに対して不安を覚える場合もあります。家族で積極的に触れ合う機会を持ち、出産後についてもしっかりと話し合うようにしましょう。

出産時間について

出産に要する時間は、初めて子供を産む場合と、すでに出産経験がある場合では、異なります。一般的な目安は、初めての出産で12~15時間、2度目以降の出産で6~8時間です。ただし、出産時間は、胎児や母体の状態で異なる場合があるので、おおよその時間としてとらえておくとよいでしょう[1]。

参考文献

  1. [1]池ノ上克ほか編, NEWエッセンシャル産科学・婦人科学 第3版. 医歯薬出版, 2015; 339