スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

溶連菌感染症はなぜうつる?溶連菌感染症のメカニズムとは

更新日:2018/01/23 公開日:2017/01/30

溶連菌感染症の基礎知識

溶連菌感染症は、溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)による感染症の総称で、代表的な病気に咽頭炎や伝染性膿痂疹(とびひ)などがあります。ここでは、溶連菌に感染する感染経路や、感染を防ぐための予防方法などをドクターの監修のもとご紹介していきます。

溶連菌感染症には、のどへの感染で起こる咽頭炎や、皮膚への感染で起こる伝染性膿痂疹(とびひ)などがありますが、具体的には、どのようにして感染・発症するのでしょうか。ここでは、溶連菌感染症が感染するメカニズムについてお話していきます。

溶連菌にはどのようにして感染・発症するのか

溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌の中のA群β溶血性連鎖球菌という細菌によって起こる感染症の総称です。この病気の主な感染経路は、感染している人のくしゃみや咳で放出されたしぶきを直接吸い込んでしまうことによる飛沫感染と、菌のついた手で自分の口や鼻を触ってしまうことによる接触感染です。

のどへの感染によって現れる症状

溶連菌がのどの粘膜にうつると、2~5日間の潜伏期間を経て、38度以上の発熱、のどの痛み・腫れ、イチゴ舌(舌にイチゴのように赤いブツブツができる)などの症状が現れます。また、細菌が作りだす毒素に対する免疫がないと、発病から1~2日目に、顔や体にかゆみをともなう赤い小さな発疹が広がり、1週間ほどすると、発疹ができた部分の皮膚がめくれてきたりもします。

皮膚への感染によって現れる症状

溶連菌が虫刺されや小さな傷口から侵入すると、伝染性膿痂疹(とびひ)などの皮膚疾患を発症することがあります。伝染性膿痂疹では、まず感染した部位の皮膚が赤く腫れたあと、膿疱(膿が溜まった水ぶくれ)ができて、やがてそれが破れて、厚いかさぶたになります。かゆみをともなうこともありますが、掻き壊すと溶連菌が手につき、その手で触った他の部位にも、あっという間に広がってしまいます。

溶連菌感染症は何度も発症する

感染症の中には、一度かかれば、体の中にその病原体に対する免疫がつくられ、二度とかかることがないものもあります。しかし、溶連菌の場合は、同じA群β溶血性連鎖球菌にも数多くの種類が存在するので、一度かかったタイプのA群β溶血性連鎖球菌に対する免疫がつくられても、他のタイプのものには効果がありません。このため、溶連菌感染症は、何度もくり返し感染する可能性があります。

溶連菌感染症の予防法

溶連菌感染症には、ワクチンが存在しません。予防のためには、日々の生活の中で、次のことを心がけましょう。

うがい・手洗いをしっかり

溶連菌は、咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことや、手指を介してうつるので、外出から戻ったら、うがい・手洗いをしっかり行う習慣を持ちましょう。

虫刺されや傷口からの菌の侵入に注意

溶連菌は、虫刺されや切り傷などの患部から皮膚の中に侵入することがあるので、虫に刺されたりケガをしたりした場合は、患部をよく洗って清潔にしましょう。また、そこから菌が入り込まないように、絆創膏や包帯で覆っておくことも大切です。

家族内での感染に注意

溶連菌感染症は、家族内、特に一緒に遊んでいる兄弟や姉妹への感染が多い病気です。家庭の中で、溶連菌感染症の感染者が出た場合は、コップや食器、タオルなどの共有を控えましょう。