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関節痛の原因と病気について 

更新日:2017/04/01 公開日:2017/04/01

関節痛・変形性膝関節症の基礎知識

関節のつらい痛みや腫れなどに、長年悩まされている方も多いかもしれません。関節が痛くなる関節痛を引き起こすのはどのような病気なのか、その原因と具体的な症状についてドクター監修の記事で解説します。

つらい痛みをともなう関節痛には、さまざまな原因が考えられます。ここではその原因と、具体的な症状、そして病気の種類について詳しく解説します。

関節痛とは

ひざや足、ひじ、肩などの体のさまざまな関節に痛みが発生することを関節痛と呼びます。年齢とともに増加の傾向にあると考えられており、体のあらゆる関節に痛みを感じることもあれば、一部分のみが痛む場合もあります。

原因

関節痛の多くは、加齢による変形性関節症が原因であると考えられています。

これは、年齢とともに、筋力が衰え、関節への負担が増加することから引き起こされます。さらに、長年にわたり使用していた関節と関節の間をつなぐ軟骨がすり減ってきたことなども要因のひとつです。

女性の発症率が比較的高いとされており、肥満が原因でひざなどの関節に負担がかかることで起こる場合もあります。

症状

関節痛は関節リウマチを始め、リウマチ性疾患の主な症状である場合が多く、さまざまな種類の病気の初期段階で発生する症状です。

また、関節痛の痛みが発症する部位によっても、病気の種類は異なりますが、それだけでなく、痛みが単発性であるのか多発性なのか、もしくは、左右対称であるのか、などによっても病気を診断することができます。

たとえば、関節リウマチはおもに中年期の女性に発症し、手や指などの小さい関節から左右対称に発症することが多いとされています。しかし、高齢になると肩や首などの大きい関節に痛みなどが起こる場合が多くなります。

関節痛のおもな病名と症状について

・全身性エリテマトーデス

こうげん病を代表する疾患のひとつで、慢性全身炎症性自己免疫疾患です。遺伝的な要因が強いと考えられており、おもに発熱をともない、全身倦怠感や、体重の減少などを引き起こします。また、関節に痛みをともない、場合によっては、精神障害や心筋炎などを発症し、あらゆる臓器に障害をきたします。

・多発性筋炎・皮膚筋炎

こうげん病のひとつです。多発性筋炎とは、筋肉の障害により筋肉に痛みをともなう病気で、皮膚に特徴的な発疹がある場合は、皮膚筋炎となります。ウイルスや免疫異常、遺伝などが原因である可能性が高いとされていますが、原因不明の病気です。おもに、筋力の低下が起こり、頭と手足を除いた部分の筋肉に対照的に障害が起こります。また、疲れやすく、息切れや呼吸困難、さらには心不全などの合併症を引き起こす場合もあります。

・強皮症

皮膚がかたくなる病気です。原因は未だ不明ですが、環境要因が深くかかわっていると考えられています。初発症状として、レイノー現象と呼ばれる症状がみられます。これは、寒冷や精神的なストレスなどで血管が縮み、皮膚の色が蒼白から、紫色、赤色と変化する現象です。そのほかにも関節痛や、むくみなどを感じることもあります。

・結節性多発動脈炎・顕微鏡的多発血管炎

臓器に広がっている筋型動脈がダメージを受け、出血などが起こる、原因不明の病気です。

おもに、関節痛や筋肉の痛みをともない、発熱や倦怠感、体重減少が起こります。また、あらゆる臓器に障害をきたし、特に腎臓や、消化官、心臓、皮膚などに疾患をもたらすため、腎不全や心筋梗塞になりやすい傾向にあります。

・アレルギー性肉芽腫性血管炎

喘息やアレルギー性鼻炎の症状を引き起こし、白血球の一種である好酸球の急激な増加が起こると同時に、さまざまな臓器に障害をきたす原因不明の指定難病です。おもに、気管支喘息を発症し、心臓や腎機能などに重篤な障害を引き起こす場合もあります。

・リウマチ熱

A群B溶血性連鎖球菌の感染による咽頭炎を発症した後、数週間後に高熱を発症する病気です。強い関節痛をともなう場合があります。また、心不全の症状があらわれ、皮膚には輪状のこうはんがみられる場合もあります。

・痛風

血液中の尿酸値が高くなり、足の指や、足首、ひざなどの関節が痛みをともなう病気です。アルコールや肉食を好む場合に多く発症すると考えられており、比較的男性に多いといわれています。おもに、発熱と同時に、足に強烈な痛みを感じます。次第に痛みの間隔が短くなるにつれ発作を起こすようになります。さらには、慢性的な関節炎を引き起こし、関節の変形や障害が残る場合もあります。

・偽痛風

ピロリン酸カルシウムの結晶によって起こる関節炎です。今のところ原因は不明ですが、加齢にともない軟骨の傷んだ部分に結晶が沈着することに関係があるとも考えられています。おもに、関節のはれや痛みがともない、発熱や体重減少がみられます。ほとんどがひざに痛みを感じますが、手や足などの関節に出る場合もあります。

・ペルテス病

股関節の病気です。小児期の男子に多くみられ、股関節内の大腿骨頭に障害をきたし、ひざの関節に痛みをともないます。歩行困難になることも多く、今のところ大腿骨頭骨端核の血流障害が原因であると考えられていますが、ほとんどが原因不明とされています。

・骨肉腫

骨の悪性腫瘍です。その多くが、ひざや肩の関節から発症し、全身の骨に広がる場合もあります。初期の段階においては、筋肉痛のような鈍い痛みを感じることにとどまるため、場合によっては自覚症状に乏しい傾向にあります。