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中性脂肪値を下げるサプリについて

更新日:2017/12/08 公開日:2017/04/01

中性脂肪のよくある疑問

中性脂肪値が高い場合は、食事療法と適度な運動で多くは改善が見込めます。ここでは、中性脂肪値を下げるために効果的とされるサプリメントの種類と摂取方法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

中性脂肪値が高い人も、食事制限と適度な運動で多くは改善します。サプリメントでは何を摂取することが望ましいのかを解説します。

中性脂肪の基準値

中性脂肪値は、血液検査の結果で、「中性脂肪」もしくは「トリグリセリド(TG)」と記されている項目でわかります。日本動脈硬化学会のガイドラインでは、150mg/dL以上の中性脂肪値は、脂質異常症の診断基準のひとつになります。空腹時の中性脂肪基準値は、30~149mg/dLとされ、150mg/dL以上の場合、脂質異常症以外にもさまざまな病気を発症させてしまうおそれがあります[1]。

中性脂肪がそのまま動脈硬化の原因になるということはありませんが、高い中性脂肪値には、間接的とはいえ動脈硬化を促してしまう可能性があるといわれます。

サプリメントの活用

サプリメントは栄養補助食品、健康食品と呼ばれています。病気の治療や予防を目的としてはいませんが、中性脂肪の取り込みや合成を抑制する成分を含むサプリメントもあります。中性脂肪値を下げたくても、食事だけでは思うように改善が進まない場合は、活用を考えてみるのもひとつの方法と言えます。

サプリメントの効果

青魚に豊富に含まれるDHAとEPAが、血中のコレステロールや中性脂肪を抑えることが広く知られています。サプリの服用が必ずしも中性脂肪を下げるとはいえませんが、食生活改善をサポートする効果は期待できるでしょう[2][3]。

DHA(ドコサヘキサエン酸)/EPA(エイコサペンタエン酸)の作用

脂肪分解酵素の発現をあげることで、脂肪分解を促進すると共に、脂肪合成に必要な転写因子の量を低下させることで、脂肪の合成を阻害します。このような作用により、末梢組織や血中での脂質の蓄積を抑制し、血中の中性脂肪低下作用を示すことがわかっています[2][3]。

大豆タンパク質

大豆タンパク質由来のペプチドは、褐色脂肪組織のミトコンドリアで熱産性能が高まることによって、体脂肪の燃焼を盛んにすることがわかっています。

体脂肪を効率的に減少させたいときには、低エネルギー食だけを試みるよりも大豆タンパクを同時に摂取するのがのぞましいかもしれません[4]。

基準値より高い中性脂肪を下げるには

中性脂肪が高い原因としては、食べすぎによる糖質、脂質過剰や、アルコールの過剰摂取、運動不足が主にあげられます。

食生活の改善

栄養素の配分を正しく行うのなら、糖質・脂質の制限が必要です。まずは、お菓子やジュースを控えましょう。食事においては、油っこいものは避け、懐石料理のように、ごはん、パン、麺類を最後に少量いただくようにしましょう。最近では、糖質の制限の有効性が報告されてきています。

禁酒・節酒

糖質を多く含むアルコールが体内に入れば、そのほとんどは肝臓で分解され、中性脂肪の合成を促進します。脂肪肝の原因にもなってしまうので、中性脂肪値が高い場合はアルコール摂取を控えるようにしましょう。

適度な運動

ウォーキング、サイクリング、ランニングなどの有酸素運動を1日で30分以上行うようにして、可能なら週3回以上のペースでとり入れましょう。また、毎日1万歩以上の歩行が習慣づけられるとより効果的です。

参考文献

  1. [1]"動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版." 日本動脈硬化学会, 2017; p.54
  2. [2]"「食品の機能性評価モデル事業」の結果報告" 消費者庁, 平成 24 年4月. http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin915.pdf (参照日2017/11/30)
  3. [3]谷口裕信, et al. "食餌性高トリグリセリド血症ラットの脂質代謝に及ぼすエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸の影響." 日本栄養・食糧学会誌, 1991; 44(2): 105-111
  4. [4]真鍋久. "大豆たんぱく質の機能性を探る. " 日本調理科学会誌, 2005; 38(2): 204-208