スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

歯周病による口臭を改善する方法

更新日:2017/06/14 公開日:2017/04/01

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の原因と症状

歯周病では特有の強い口臭が現れることがあります。これは歯周病菌が出すメチルメルカプタンというガスによるものです。ここでは、歯周病による口臭がどのようなものか、また、改善する方法を、ドクター監修の記事で解説します。

歯周病にかかっている場合、歯茎の不快症状の他に、強い口臭が気になるという方もいるでしょう。歯周病の口臭は、歯周病菌が産生するメチルメルカプタンなどの硫黄化合物が原因です。

歯周病では口臭も発生する

歯周病は、口の中にある歯周病菌によって、歯を支えている歯周組織が壊されてしまう病気です。歯茎の出血や膿、腫れ、歯の動揺などが現れる他、強い口臭をともなうこともあります。この口臭は、歯周病菌がタンパク質を消化する際に産生するガスが原因です。

歯周病の原因はプラークの中の歯周病菌

慢性的な歯周病の原因は、歯周病菌を含むプラーク(歯垢)です。歯周病菌が歯と歯茎の間に付着すると、空気を嫌う歯周病菌は増殖が進み、プラークを形成します。そして毒素を産生することで炎症を起こし、歯を支えている歯周組織を破壊していきます。歯周病は細菌による感染症で、食べ物の口移しや飲み物の回し飲み、食器類の共用、キスなどの接触によって感染します。口内細菌のバランスが未熟な、歯が生え揃う頃がもっともリスクが高いといわれ、この時期の子供が感染しやすい傾向にあります。しかし、大人であっても、家族、親子、夫婦、恋人などから感染する可能性もあります。

歯周病の口臭の特徴と発生理由

通常、口臭の原因となるのは、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドという3種類の硫黄化合物(VSC)で、口の中の細菌がタンパク質を分解するときに産生されます。硫化水素は、卵の腐ったようなにおい、メチルメルカプタンは野菜が腐ったようなにおい、ジメチルサルファイドは生ゴミのようなにおいといわれています。歯周病では、歯周病菌の増加によりVSCが増え、口臭が強くなる傾向があります。さらに、歯周病の場合、この中でも特に強烈な悪臭を発するメチルメルカプタンの割合が通常より高くなるのが特徴です。

メチルメルカプタンが増える理由

メチルメルカプタンは、歯周病が進行し歯周ポケットが深くなるにつれて増加していきます。歯周病でメチルメルカプタンが増えるのは、歯周病菌がもともとこの種類のガスを多く産生するのに加え、歯周ポケットの浸出液の中にメチルメルカプタンのもととなるアミノ酸のメチオニンが多いからです。

メチルメルカプタンは歯周病を悪化させる

メチルメルカプタンは毒性の高いガスです。細胞毒性もあり、細胞の増殖や成長を抑えるだけでなく、炎症を増強させるプロスタグランジンの産生も促進します。そのため、メチルメルカプタンが歯周病自体を悪化させる可能性も指摘されています。

歯周病による口臭を防ぐには

歯周病による口臭を防ぐには、歯周病の原因となるプラークの除去が有効です。セルフケアではブラッシングを丁寧に行う他、歯と歯の間に溜まるプラークを除去するために、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を活用しましょう。硫化水素系の卵が腐ったような口臭もある場合には、舌についた汚れ(舌苔)も除去すると効果的です。

あなたの悩み、歯科医に質問してみませんか?

関連Q&A

ヘルスケア本