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睡眠障害はどのような治療がある?

更新日:2019/08/26 公開日:2017/02/28

睡眠障害の基礎知識

睡眠障害と言っても、不眠ばかりが症状としてあらわれるわけではありません。体のサインを見逃さず、適切な治療を行うことが大切です。不眠の場合と、不眠以外の睡眠障害に対する治療方法を、ドクター監修のもと解説します。

睡眠障害とは

睡眠障害は、寝つきが悪い、熟睡できないなどの不眠症状だけではありません。日中過剰な眠気におそわれる、長時間眠ってしまい起きることができない「過眠症」(ナルコレプシーなど)、睡眠時間帯が遅い時間に固定される「概日(がいじつ)リズム障害」、睡眠中無呼吸状態になる「睡眠時無呼吸症候群」など、さまざまなものを含みます。

睡眠障害のサイン・症状

睡眠障害を疑う症状はさまざまあります。症状から原因をある程度特定することもできますので、体からのサインを見逃さないようにしましょう。

不眠症

布団に入ってもなかなか寝つけない「入眠障害」、夜中に目が覚めて寝つけなくなる「中途覚醒」、早朝目が覚めてしまう「早朝覚醒」、十分眠っても満足感が得られない、眠りが浅い「熟眠障害」などがあります。

過眠症

人によって十分だと感じる睡眠時間はさまざまですが、十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、日中過剰な眠気におそわれることがあります。たとえば、食事中や会話中、重要な会議中に居眠りをしてしまったり、喜びや怒りといった急激な感情の高まりにより突然体に力が入らなくなったりしたら要注意です。

概日リズム障害

概日リズム障害は、交代勤務などにより生活リズムが一定でない人、頻繁に時差の大きい海外へ渡航する人などによく見られます。昼夜逆転や、生活時間帯が遅い時間に固定されるなどの症状があれば、体内時計の正常化が必要となります。

その他

自分では気づきにくい症状ですが、睡眠中交互にくり返されるいびきと呼吸停止がある場合、睡眠時無呼吸症候群を疑います。

その他、睡眠時に大声を出す、足を動かす、歩き回るなどの言動があれば「睡眠時随伴症」、夜になると足がムズムズしてじっとしていられない場合、「睡眠関連運動障害(レストレスレッグス症候群など)」の可能性もあります。

睡眠障害の治療

睡眠障害の治療の中で重要なのは、眠れるようになることばかりではありません。不眠症状に対する不安や恐怖を取り除き、年齢相応の生活機能を取り戻すことが主な目的です。そのため、睡眠薬を使用することばかりが睡眠障害の治療ではありません。

上記のさまざまなサインから、原因となる疾患などを特定し、適切な治療を施すことが重要です。

不眠症以外の睡眠障害の治療

原因疾患がはっきりしている場合、まずはその疾患の治療を行うことが先決です。

睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群を持つ患者の7〜8割が肥満です。口の中の軟口蓋(口の奥の上あご部分)やのどにも脂肪がつき、気道が狭くなってしまうことが主な原因です。そのため、治療に減量は必要不可欠です。
そのほかに、鼻マスクやマウスピースを用いる治療法、外科手術を行う方法などがあります。詳しくは『睡眠時無呼吸症候群の治療方法』をご覧ください。
睡眠時随伴症
睡眠時随伴症に対しては、薬物療法や精神療法が行われます。子供の場合、親が添い寝し、予防や慢性化を防ぐという方法もあります。
睡眠関連運動障害(レストレスレッグス症候群)
ドーパミン作動薬、抗てんかん薬などを用いて治療を行います。主な治療内容は、『むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の治療の必要性と治し方』をご覧ください。

不眠症の治療

不眠症に対しては、多くの場合薬物療法を行います。あわせて以下のような生活習慣の見直しを行うことが大切です。

  • 定期的な運動
  • 快適な寝室環境づくり:室温の最適化、光を遮断するカーテンに替えるなど
  • 規則正しい食生活:睡眠の2〜3時間前以降には食事をしない
  • 就寝前の水分補給は控えめにする
  • 就寝前にカフェインやお酒を口にしない
  • 就寝前にタバコを吸わない

治療に入る前に、自分の睡眠パターンや習慣などを把握することも重要となります。就寝時間・起床時間、アルコールやカフェイン類を摂取したか、精神的に興奮するような行動をしたかなどを記録したうえで、医師に相談することをおすすめします。

体のサインを見逃さず、適切な治療を受けましょう

睡眠障害とひとことで言っても、さまざまな症状や原因があります。気になる症状があれば、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。