スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

生まれつきのあざと色と大きさ

更新日:2017/06/12 公開日:2017/03/22

母斑・良性腫瘍

生まれつきのあざの治療は日々進歩してます。多くが0歳児から治療でき、あざを消すためのレーザー治療も性能が上がりました。気になる生まれつきのあざについてドクター監修のもと、解説します。

赤ちゃんの柔らかい肌にあざを見つけた時、不安を感じてしまう方が大多数です。親としては見た目だけではなく身体に悪いものではないかと気になるところだと思います。さらに、ある程度子供に物事がわかるようになればその本人もコンプレックスに感じることも大いにありえます。あざは皮膚の奇形で良性腫瘍とされ、色は赤、青、茶色、黒、白。形がわかるものからモヤモヤとしたもの、大きさもさまざまです。

赤いあざは治療とのタイミング

赤あざには単純性血管腫という生まれつきあるものがあり、皮膚がそこだけ赤色に拡がります。

サーモンパッチ

額の中央やまぶたの裏側にできる赤あざです。これは大半が自然に消えますが、生後1年半をめどに消えないものは医師に相談してレーザー治療を検討してみてください。

スタージウエーバー症候群

顔の半分が赤あざで覆われるもので難病指定です。てんかん発作や発達障害、運動マヒなどの神経症状や視力障害が起こる可能性があります。顔のあざは幼児期までにレーザー治療数回行うことで改善されますが、開始時期が遅いと効果が弱くなっていきます。

いちご状血管腫

生後間もなくにでき、盛り上がったあざです。いちご状血管腫は小さくなることもあるのでそのまま様子を見られることが多かったのですが、目の周りにあると視力低下などが起こる場合もありますので注意が必要です。レーザー治療やステロイドを使用した治療がされる場合もあります。

青いあざは自然に消えないのでレーザー治療が有効

生まれつきある青いあざと言えば最初に浮かぶのは蒙古斑です。蒙古斑は黄色人種のほとんどが生まれたときにありますが自然に10歳近くになるとなくなってきます。青色のあざで大き目のものは悪性化する可能性があるので注意が必要ですが、他の青あざは悪性化することは基本的にあまりありません。

異所性蒙古斑

腕や足に出る蒙古斑で消えにくいこともあり治療の対象になります。年齢とともに色が薄まることもあるので、10歳を過ぎてからレーザーの治療を検討しましょう。

太田母斑と伊藤母斑

太田母斑は顔に、伊藤母斑は肩にできる青あざです。小児期に全身麻酔を使ってのレーザー治療をしても新たに思春期頃に変化がみられる人が大半なため、思春期以降にレーザーを使った治療を行った方がよいようです。

茶色いあざは治療手段も多いが問題も多い

茶色のあざはわりと見られるあざで扁平母斑、ベーカー母斑、カフェオレ班、とあります。扁平母斑は悪性腫瘍と病気に移行することはほぼないようです。茶色のあざを消す治療はレーザー治療の他に皮膚表面をドライアイスや薬剤で凍らせる皮膚凍結療法、皮膚の表面を削る削皮術があります。レーザー治療は効く人と効かない人がおり、再発する人としない人と別れるようです。前記した皮膚凍結療法や削皮術はレーザーにはないあばたのようになってしまう瘢痕の副作用があるので、どの治療法がいいかはよく医師と話し合ってからがいいでしょう。

ベーカー母斑

思春期以降に出る肩や腰まわりに出るあざで毛が生えることがあります。レーザー治療や手術で切除したりしますが、レーザー治療は再発が少なくないため専門医とよく相談が必要です。

カフェオレ班

全身に6個以上あると、レックリングハウゼン病の可能性が出てきます。この病気は神経線維腫症とも言い、難病指定です。あざに対しては確実に消せる方法はないので対症療法でレーザー治療をすることもありますが、薄くなっても再発してさらに色が濃くなったりする場合もあります。

黒あざは悪性か良性かが重要

黒あざである色素性母斑は大きいと悪性腫瘍に変わりやすいので要注意です。外科的に手術をしてその部分を切り取るのが一般的ですが、レーザー治療で色を薄くする治療法もあります。ただし、色を薄くするだけなので薄くなったあざが悪性化する可能性もあります。

ポイツ・イエガース症候群

遺伝が関係してきます。ポイツ・イエガース症候群は口唇、口腔内、てのひらなどに黒色斑が多くでき、合併症としては腸のポリープがあります。黒色斑の治療としては手術による切除、剥削術、レーザー療法があります。

神経皮膚黒皮症

上記と同じく遺伝が関係してきます。大きな黒色斑、合併症ではけいれんなどの脳症状です。黒色斑は植皮や、切除縫合で治療します。

生まれつきあるあざは、病院や産院などから退院する前に必ずどうしたらいいのかをききましょう。もしくは、気づいた時点で医師に相談しましょう。育児中だと忙しくて相談しにくいと思いますが、もし退院時に聞き忘れても1か月検診、3か月検診などで医師に相談する機会はたくさんあります。あざは見た目だけでなく他の病気が隠れている可能性もあり、中には難病指定にされている物もあるので注意が必要です。あざの心配をして時を過ごすよりも皮膚科や形成外科といった専門の医師を紹介してもらい相談することをおすすめします。

ヘルスケア本