スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

自然流産とは

更新日:2017/10/05 公開日:2017/04/13

妊娠中の不安・トラブル

妊娠が成立しても、なんらかの原因で流産が起こる割合は意外に高いものです。その中で、自然流産と呼ばれる流産のタイプについて、基本的な知識や兆候、流産後のケア方法についてドクター監修の記事で解説します。

妊娠しても1~2割程度はなんらかの原因で流産してしまうといわれており、流産は意外に身近な存在でもあります。本記事ではその中の1つである「自然流産」について、詳しい解説をしていきます。

自然流産とは

流産と一言で表現しても、分類によってさまざまな種類があります。時期で分ける分類方法や原因による分類方法、症状により分類する方法などがありますが、自然流産は流産の原因により分類されるタイプの一種です。

流産を原因で分類する場合、「人工流産」と「自然流産」の二つに分けられますので、それぞれのポイントを説明します。

人工流産とは

人工流産とは、母体保護法のもと指定ドクターにより母体の保護目的で行われる手術のことです。一般的に「人工妊娠中絶」とも呼ばれたりもします。

自然流産とは

自然流産とは人工妊娠手術以外の原因で起こる流産すべてを指します。人工流産以外の流産の治療や処置にともなう手術が行われた場合にも、こちらの自然流産に区別する場合が多いです。

自然流産の症状

自然流産の症状としてはさまざまです。ただ、時期や流産の種類によっては注意すべきポイントもありますので、注意すべき症例を紹介します。

後期流産の出血

妊娠12週から22週の時期に起きる流産を後期流産と呼びます。後期流産が起きてしまう原因としては母体側の問題であるケースが多く、この時期に出血が認められた場合には注意が必要です。症状が見られた場合には、すぐにドクターに相談するようにしてください。

稽留流産の症状

流産の症状としては多くの場合出血や下腹部の痛みなどがありますが、中には痛みや出血などの自覚症状が無く検診で確認されるパターンの流産があります。それを稽留流産(けいりゅうりゅうざん)と呼びます。つわりがある時期や自覚症状が無いため流産と認識されづらいですが、最近は超音波検診機器の性能が上がり、妊娠7~8週目の早い時期で胎児の心拍停止が確認できるようになってきました。

自然流産の原因

流産にさまざまな症状があると同時に、流産してしまう原因もさまざまです。ただし、ある程度の傾向はありますのでその点に注目して解説していきます。

早期流産の原因

先ほど説明した後期流産に対し、妊娠12週までに起こってしまう流産を早期流産と呼びます。統計的には全妊娠の1~2割程度の確率で起きるとされている流産ですが、その中でも早期流産が8割を占めます。

この早期流産が起きる原因としていわれているのが、胎児側の染色体異常です。受精時にすでに流産する運命であるともいわれていますので、妊娠初期は結果待ちくらいの気持ちでリラックスしているほうが、母体への影響も少ないとされています。

後期流産の原因

妊娠中期の後期流産の原因としては、母体側の原因が多くなります。考えられる原因としては下記のとおりです。

・夫婦のいずれか、もしくは両方の染色体になんらかの異常がある場合、受精卵にも染色体異常が現れる可能性があるため流産してしまう場合があります。

・受精卵が着床する子宮内の器官や組織がなんらかの異常形態になっている場合、胎児への栄養が滞り流産の可能性が高まってしまいます。しかし、これが原因の流産の6割近くはそのまま無事に出産できたり、形成手術により次の妊娠が可能であったりするので、ドクターと相談するとよいでしょう。

・ストレスや母体のホルモンバランスが崩れることで流産するケースもあります。

自然流産の兆候

代表的な兆候としては、出血や下腹部の痛み、突然つわりが楽になる、基礎体温が下がるなどの症状があります。しかし、稽留流産のような出血も自覚症状も無い流産もありますので、気になる症状がある場合には早めに病院で検査をするほうがよいでしょう。

また、出血については着床時の出血や、子宮がんなどの症状、クラミジアなどの感染症の場合もあります。セルフチェックが難しいので、気になる場合には専門の医療機関で診断してもらうことをおすすめします。

流産後のケアについて

流産後に一番大事なことは、専門の医療機関でしっかりとしたケアや治療をすることです。流産は母体だけでなく精神面にも多大なダメージを与えてしまいますが、妊娠初期は胎児側が原因で起こる流産がほとんどです。あまり自分を責めたり思い込んだりせず、心を落ち着けて安静にしてください。

逆に、思い込みなどでストレスを溜め込むほうが母体へ悪影響になりかねません。パートナーや周りの親族などで上手にフォローし、安静生活をすごせるようにしましょう。

また、流産後の妊娠について、ドクターの判断や母体の健康状態にもよりますが、生理を一度過ぎれば可能であるといわれています。流産により子宮内容物がなくなるため逆に妊娠しやすくなるとも考えられていますので、体と心のケアを十分行いながら、前向きになれるようにしましょう。

ヘルスケア本