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あがり症の治療法、治療薬とは

更新日:2017/03/08 公開日:2017/03/07

あがり症の治療

あがり症はかつてあまり重要視されていませんでした。しかし、近年では社交不安障害という名前の心の病気であると認識されるようになっています。今回は、あがり症についてドクター監修のもと解説していきます。

人前で上がってしまうあがり症というのは、どういった病気であり、どのように治療すればいいのでしょうか。本記事では、あがり症の基礎知識を含めて詳しく解説していきます。

あがり症とは

あがり症というのは、周囲から注目されるような発表の場や初めて人と出会うとき、そして好きな人に出会うときなどに緊張してしまって、いつも通り話をしたり振る舞ったりすることができない状態のことを言います。一般的には、このようなあがり症というのは多かれ少なかれ誰にでも起こりうるものであり、何度か同じ状況をくりかえすうちに、徐々に慣れていって解消されるということが多いです。

障害である可能性もある

しかし、あがり症の中には、何度繰り返しても同じように緊張してしまい、さらにその症状が重く社会生活において支障をきたしてしまうほどの症状を引き起こす人がいます。この場合は、普通の上がり症とは違って、社交不安障害という心の病気に分類されることがあります。

社交不安障害とは

社交不安障害と認識されるほどの上がり症になると、そもそも人前で話をしたり、注目されたりするような社会的状況から避けてしまうようになります。常に周囲から嘲笑されてしまっているような不安を感じてしまうことから、自分の働く仕事に制限を設けてしまったり、勉強をする機会を失ってしまったりするようになってしまいます。そして、最悪の状況としては引きこもり状態になる可能性があるといわれています。

どのような人がなりやすいか

性格的にどのような人が社交不安障害になりやすいのか、というのは細かく解明されていません。ですが、一般的な精神障害と同じように、不安になりやすい人であったり、内向的、心配性、完璧主義であったりなどの性格的傾向がある人が社交不安障害になりやすいともいわれています。また、遺伝的な影響もないとはいえず、引っ込み思案などをはじめとする回避性人格障害に悩んでいる人は、社交不安障害にもなりやすいと考えられています。

社交不安障害のきっかけとは

社交不安障害が引き起こされるきっかけというのは、いまだに解明されていません。ですが、思春期などの子供のころに、人前に出ることや対人的な緊張を避けるように生活を送ってきた場合に、社会生活を送るようになり避けることができなくなって初めて症状が重く発症する可能性が高いといわれています。

あがり症の病院での治療

それでは、あがり症になったときの治療方法について解説します。

重度のあがり症の原因とは

あがり症の原因というのは現在でも詳しく解明されていませんが、ノルアドレナリンやセロトニン、そしてドーパミンなどの脳内伝達物質が脳内になんらかの影響を与えて、あがり症になってしまうと考えられています。

とにかく一度病院に行く

軽度のあがり症であっても、社交不安障害のレベルであっても、とにかく一度は病院に行くことをおすすめします。精神科や心療内科に行く時点で、自分は精神病患者と決めつけられてしまうのではないかと不安になってしまい、病院に行くことを避けてしまう人は意外に多いです。ですが、病院に行かなければ解決の糸口を見つけることができない可能性もありますし、行くことで簡単に改善をすることができるかもしれません。そのため、一度病院を受診することをおすすめします。

主な治療方法とは

病院にいくと、大きく分けると2つの治療法を行うことが多いです。

  • 薬物治療
  • 薬物治療は、もっとも手軽に効果を得ることができる治療法だといわれています。薬を使用して社交不安障害の症状を抑制することで、改善を期待することができます。

  • 精神療法
  • 精神療法では、ドクターとともに対話を重ねていき、自身がどうしてあがり症になってしまうのか、なぜ人前に立つと緊張してしまうのかを認知して、その悪い循環を改善していく治療法です。このような治療法を認知行動療法といい、軽いあがり症から徐々に改善させていき、あがり症をなくしていくような治療もおこなわれることが多いです。

あがり症の治療薬

薬物療法で使用される薬剤は主に次のようなものが使用されることが多いです。

抗不安薬

精神安定剤ともいわれている薬であり、あがり症の原因とされる不安や緊張を緩和させてくれる薬です。定期的に服用するというよりも、実際に挙がってしまう場面の前に服用するとよいでしょう。

β-ブロッカー

緊張したときにでる動悸や震え、発汗などは、アドレナリンに影響されてでてきます。アドレナリンは、神経細胞にあるβ受容体と結合することでこれらの症状がでるため、β-ブロッカーで、アドレナリンがβ受容体に結合するのを阻害して症状があらわれるのを防ぎます。

SSRI

SSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬という薬であり、抗うつ薬の一つです。比較的新しい薬であり、軽度の社交不安障害にも効果が期待できます。定期的に服用することで、不安感を減少させることが期待でき、回避行動を抑制することができるとされています。

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