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鼻水が止まらないのはなぜ?副鼻腔炎(蓄膿症)の症状と治療

更新日:2018/06/25 公開日:2017/03/22

副鼻腔炎(蓄膿症)の症状と治療法

鼻水が止まらない原因の一つとして副鼻腔炎を発症している場合があります。副鼻腔炎は何が原因でどのような症状があるのでしょうか?また、鼻水を止めるにはどうしたらいいか、ドクター監修の記事でお届けします。

いつまでも鼻水が止まらないと生活にも支障が出ることがあります。仕事の質に影響したり、学校での授業に集中できなかったりと、鼻水が止まらないと困る場面も。では、鼻水が止まらない原因はなんでしょうか。また、鼻水を止めるにはどのような対策や治療が必要でしょうか。

鼻水が止まらない原因

鼻水が止まらない原因はたくさんあります。たとえば、一般的に多いのは風邪(かぜ)やアレルギー性鼻炎による鼻水です。ですが、意外に知られていない鼻水が止まらない原因の一つには副鼻腔炎(ふくびくうえん、蓄膿症)が考えらえます。一般的な風邪やアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎はどちらも鼻水が止まらない症状がありますが、副鼻腔炎の時に出る鼻水には特徴があります。それは、副鼻腔炎の鼻水は色が黄色っぽく、粘り気があることです。そして症状が悪化すると鼻水の色は緑色に近い色へ、さらに症状が3ヶ月以上と長期化すると白っぽく粘りの強い鼻水へと変化していきます。風邪やアレルギー性鼻炎の場合の鼻水は粘り気がなくサラサラとした鼻水で色も透明なので、副鼻腔炎の鼻水とは特徴が異なります。

副鼻腔炎の原因と諸症状

では、副鼻腔炎の諸症状とはなんでしょうか?また、鼻水以外に副鼻腔炎を見分ける症状があるでしょうか?まず、副鼻腔炎には急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎があります。急性副鼻腔炎は風邪による急性の鼻炎が原因となって起こる副鼻腔炎で、ウイルスや細菌が鼻副鼻腔内に感染することでかかります。症状としては鼻づまり、鼻水、嗅覚障害、咳といった呼吸器症状に加え、頭痛や頬部痛(きょうぶつう、頬のあたりの痛み)、顔面圧迫感、鼻根部(びこんぶ、目と目の間の鼻の始まりのあたり)痛みなどをともないます。急性副鼻腔炎は急性という言葉からもわかるように発症から4週間を超えないと一般的に定義されています。

次に慢性副鼻腔炎ですが、急性副鼻腔炎が風邪による急性鼻炎を原因とするのに対し、慢性副鼻腔炎はアレルギーや細菌感染、解剖学的構造など多彩な原因因子が関係する疾患です。症状としては、鼻づまり、黄色い鼻水や粘り気のある鼻水、ニオイがわからなくなる嗅覚障害があります。また、体全体がだるい、集中力がない、など生活に支障が出ることもありますし、頭痛や頭が重いと感じるなどの症状が訴えられることも多いです。

鼻水を止めるには

急性副鼻腔炎を原因とする鼻水の場合ですが、原因となるウイルスは直接作用する薬がないため、症状を緩和することを目的とした、いわゆる対症療法が中心となります。もし、細菌感染による急性副鼻腔炎の場合には抗菌薬を使っての治療となります。または粘液溶解薬といった薬が処方される場合もあります。もし急性副鼻腔炎にかかってしまった場合には、症状が悪化しないように十分に睡眠をとり、栄養バランスのいい食事で体力を回復することが大切です。

次に慢性副鼻腔炎を原因とする鼻水ですが、治療は「薬物療法」、「局所療法」、そして「手術療法」に分けられます。診察、レントゲンやCTによる画像所見のあと、病気の程度や大きな鼻茸(はなたけ、鼻の粘膜にできるポリープ)があるかどうかなどを見て、治療プランが決定されます。

薬物療法

基本的に薬を使用することで治療します。症状にもよりますが、細菌の増殖を抑える「抗菌薬」、また、鼻腔内の膿など分泌物を排泄しやすくする「粘液溶解薬」といった薬が主に用いられます。こうした薬はドクターの指導通り、最後まで中断することなく服用することが大切です。

局所療法

局所療法は鼻づまりや分泌物が多い場合に、鼻の内部を洗浄して鼻の通りをよくする処置が行われます。さらに、ネブライザーという装置を利用して、薬剤を直接副鼻腔に送り込む治療がなされることもあります。局所療法によって、副鼻腔炎で引き起こされるさまざまな不快な諸症状を軽減するのに役立ちます。

手術療法

現在の副鼻腔炎の手術では、おもに内視鏡が用いられます。症状が重症の場合、また、薬物療法や局所療法を試したものの思うように効果が得られない場合に、内視鏡で鼻茸を取り除くなどして、空気や分泌物の出入りをスムーズにする手術が行われます。

慢性副鼻腔炎はくりかえすことの多い病気なので、慢性副鼻腔炎を治療するときには中途半端にせず、根気よく徹底的に治療する気構えが必要です。さらに、副鼻腔炎にかからないように、普段から栄養バランスのいい食事や適度な運動、また、睡眠不足を避けることなど体の免疫力を上げるための日々の努力も予防に効果的です。とはいえ、発症してしまったら早めに診察を受けて治療することで、長期化・重症化しないようにしましょう。

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