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痛風を引き起こす原因とは

更新日:2018/05/11 公開日:2017/04/26

痛風の原因・症状

急に起こる痛風の激しい痛みは痛風発作とも言います。その激しい痛みの原因とはなんなのか、どうして痛風は引き起こされるのか、ここでは痛風を引き起こす原因についてドクター監修の記事で詳しく解説します。

痛風の発作は長い年月をかけて進行していき、ある日突然発症します。原因は血液中に溶けきれなくなった尿酸が結晶化して関節に蓄積されてしまうことです。原因をきちんと知れば予防・改善につながります。ここでは、主に痛風の原因について解説していきます。

痛風とは

生活習慣病のひとつとしてあげられる発作性の病気です。強烈な痛みが特徴で、とくに足の親指の付け根の関節に多く発症します。赤く腫れあがり、歩けないほどの痛みがしばらく続きますが、数日で治まります。発作をくりかえすうちに次第に慢性化してしまいます。おそろしいのは進行することによって糖尿病や高血圧などの合併症のリスクが高まることです。

痛風の原因

痛風の大きな原因は尿酸が結晶化することにあります。尿酸は毎日体内で作られ続けている物質です。人間の生命活動に必要な細胞の新陳代謝にともなってできる老廃物です。尿酸が生成される量と体外へ尿・汗・便とともに排泄されていく量は通常であればほぼ同じ量で保たれています。しかし、このバランスが崩れて、尿酸が排泄されずに余ってしまうと結晶となって関節包のなかに蓄積されていきます。壁にこびりついて固まっているようなイメージです。やがてなにかをきっかけとして結晶がはがれ落ちたとき、体内の免疫システムを担っている白血球が尿酸結晶を異物として判断して攻撃をします。このときに白血球はさまざまな物質を放出して毛細血管を拡張させたり、血流を増加させたりするため、赤みや腫れと同時に激痛を引き起こします。

尿酸を結晶化させないためには、尿酸値を正常値以内に抑えることが大切です。結晶化を抑えることが痛風の予防になります。では、尿酸値が上がる原因にはどのようなものがあるのか説明していきます。

不適切な食生活

肥満は、尿酸値を上昇させる原因のひとつといわれています。痛風患者の半数ほどが肥満の傾向があり、肥満の度合いに比例して尿酸値が高くみられる傾向があるため、食べ過ぎず標準体重を守るようにすることが大切です。

プリン体による上昇

プリン体とよばれる物質が肝臓で分解されると、尿酸が生成されます。プリン体を過剰に摂取すると結果、血液中の尿酸濃度も高くなります。尿酸は血液中に存在していますが、通常は血液100mlに対して7mgまでしか溶解できません。この濃度を超えると尿酸結晶が生成されます。

飲酒による上昇

アルコールを摂取すると尿酸値が上昇する理由は2つあります。アルコールが肝臓で分解されるときに尿酸の生成を増やしてしまうと同時に尿酸の排泄を低下させる働きがあることです。さらに、アルコールの利尿作用によって体内の水分が減ると、血液中の尿酸濃度が上がることもわかっています。

脱水による上昇

激しい運動は一時的にですが尿酸値を上昇させることがわかっています。発汗や下痢、嘔吐などで体内が脱水状態になったときにも尿酸値は上昇します。運動時や下痢、嘔吐の際には、こまめに水分を補給する必要があります。また、ストレスがたまると尿酸値が上がると考えられています。ストレスはためこみすぎないように、上手に発散・解消するようにしましょう。

他の病気の影響

血液の病気や腎機能が低下してしまうと尿酸値が上がることがあります。腎臓は血液を濾過し、尿として老廃物を体外へ排出する働きがあります。腎機能が低下するということは尿酸の排出も困難になり、尿酸値が上がることになります。また、悪性腫瘍が原因で高尿酸血症になる可能性もありますので注意が必要です。

痛風の療養ポイント(日常生活の留意点)

痛風を発症してしまった場合、以後は生涯にわたり痛風と付き合っていくことになるのが一般的です。うまく付き合っていくことで痛風発作や合併症を抑えられると考えられます。日常生活で気をつけるべきいくつかのポイントを説明します。

食事が一番のポイント

痛風の治療・改善にはカロリーをとり過ぎないことが重要です。日頃から食事は腹八分目を心がけ、一日の摂取エネルギー量を守って肥満を予防・解消するようにしましょう。また、早食いや不規則な食生活なども肥満の原因になるので、1日3食を規則正しく食べることが大切です。

飲酒を控える

尿酸値を下げる意味では禁酒が望ましくありますが、難しい場合は飲酒を控えたり休肝日をもうけたりして工夫しましょう。適量であればストレスを和らげる効果が期待できます。1日のアルコール摂取の許容量は約20g(日本酒1合・ビール500mL相当)とされています。

軽めの運動を継続的に行う

適度な運動は痛風の改善だけでなく血圧や血糖値の低下にも役立ちます。ウォーキングや軽いジョギングなどの軽い有酸素運動を1回20分以上、週3日以上を続けることが大事です。また、運動後には十分な水分補給が必要です。