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プール熱(咽頭結膜熱)の治療とは

更新日:2017/03/30 公開日:2017/03/27

プール熱(咽頭結膜熱)の基礎知識

プール熱(咽頭結膜熱)はアデノウイルスが原因とされる感染症の一種です。プール熱(咽頭結膜熱)の治療は家庭での適切なケアが重要視されています。治療期間や看病のポイントなどをドクター監修の記事でご説明します。

プール熱(咽頭結膜熱)は発熱・咽頭炎・結膜炎などの症状で知られる感染症の一種です。ほとんどは自然に治癒するといわれていますが、特に小児の場合に、重症化するケースもあります。このため治療においては、家庭でのケアが重要とされています。プール熱(咽頭結膜熱)の治療方法、期間、注意点などをご説明します。

プール熱(咽頭結膜熱)の検査方法

プール熱の原因は、アデノウイルスと呼ばれるウイルスへの感染とされています。検査は、のどの奥を綿棒でこすって分泌液や鼻水を採取して調べる方法が一般的です。アデノウイルスを検出すると陽性判定が出ますが、発熱したばかりの時期は感染していても陰性が出るケースもあるとされています。

プール熱(咽頭結膜熱)の治療方法

プール熱(咽頭結膜熱)の治療には、家庭での適切な看護と二次感染予防が重要とされています。

プール熱(咽頭結膜熱)は対症療法がメイン

プール熱(咽頭結膜熱)は特別な治療法が無い事で知られています。このため、対症療法が治療のメインとなります。ほとんどのケースでは、安静にしていれば自然に治癒するといわれています。風邪(かぜ)と同様に、自宅で安静にする事が重要視されています。

家庭での看病のポイント

小児が感染した場合、家庭でしっかりケアしていく事が大切です。

  • 小まめな水分補給

脱水症状が起こらないよう、小まめに水分補給をしましょう

  • 涼しい部屋で安静に

高熱が数日間持続する場合があります。涼しい部屋で寝かせ、汗をかいたら着替えをしましょう。

  • のど通りのよい食べ物を

のどが炎症を起こし、痛むときはのど通りのよい物を食べましょう。冷ましたお粥、味噌汁などがおすすめです。食欲が無い時はゼリーやアイスクリームを与えるのもよいでしょう。水分すら飲み込みが難しいときは、氷をなめさせるのもよい方法です。

  • 二次感染に注意

患者の咳やくしゃみによって飛沫感染、または、使用済みのタオルや手を振れる事で接触感染する場合があります。看病の際はタオルなどの共有を避け、こまめに手洗いをしましょう。患者の目やにに直接触れる事でも感染のおそれがあります。目やにを拭き取る際は脱脂綿や綿棒などを使用しましょう。

  • 乳幼児の看病

感染中は便にもアデノウイルスが含まれるため、赤ちゃんのおむつ交換の際にも注意が必要です。手洗いとともに、手指の消毒をしましょう。また、おもちゃやドアノブなど、頻繁に触れる物はこまめに消毒しましょう。消毒には消毒用エタノール、または次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)を用いるとよいでしょう。

プール熱(咽頭結膜熱)の治療期間

プール熱(咽頭結膜熱)は5~7日間の潜伏期間を経て、発熱、咽頭痛、結膜炎などの症状が現れます。一般的に、これらの症状は1~2週間程度で治まるといわれています。プール熱(咽頭結膜熱)は感染症法において、五類感染症(定点把握対象)として扱われています。登校や登園については、症状が治まってから2日間経過するまでは出席停止とされています。

プール熱(咽頭結膜熱)の治療中の注意点

通常は自然に治癒するといわれるプール熱(咽頭結膜熱)ですが、中には再受診が必要なケースもあります。

アデノウイルス7型による重症化の例も

上述の通りプール熱(咽頭結膜熱)の治療期間は通常1~2週間ですが、中には重症化し、治療が長期化するケースもあります。プール熱(咽頭結膜熱)の病原体であるアデノウイルスの内、7型と呼ばれる血清型の物に感染した場合、重症化する例が相次いで報告されています。アデノウイルス7型への感染は1995年以降、急増しているといわれています。特に乳幼児の場合は、呼吸障害や細菌の二次感染などを引き起こすケースもあり、注意が必要です。

再受診の目安とは

治療中、以下にあてはまる場合は重症化が懸念されます。

  • 高熱が三日以上続いている
  • ぐったりしている、意識が朦朧としている
  • 水分を受け付けない、飲んでも吐き戻してしまう

これらの場合では、医療機関でもう一度診察を受ける事が望ましいといわれています。

治療中は家庭での看護が重要

プール熱(咽頭結膜熱)は自宅での安静を心がける事で、ほとんどの場合、症状が治まるといわれています。家庭で適切に看護する事で、症状の悪化や長期化を防ぐ事にもつながると考えられます。ただし、急な症状の変化や、症状がなかなか改善しないなど、心配な点がある際は医療機関を受診し、ドクターに相談しましょう。

プール熱(咽頭結膜熱)の治療には、身体を休め、体力回復に努める事が重要といわれています。こちらでご紹介した内容を参考に、家庭でもしっかりとケアしていきましょう。