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正しく知りたい結膜炎の原因

更新日:2018/06/25 公開日:2017/03/27

結膜炎の基礎知識

結膜炎といっても、原因によって症状や治療が異なります。早期に治療するためにも、その原因を正しく知っておく必要があります。そこで、結膜炎の原因について、ドクター監修の記事で解説します。

結膜炎には、細菌性、ウイルス性、アレルギー性などさまざまな種類に分類されていおり、それぞれ原因が異なっています。結膜炎の原因について、詳しくみていきましょう。

結膜炎とは

結膜は、白目の表面を覆う半透明の膜を指します。目を開いている間、外部からの異物による刺激を受けやすくなっているため、結膜に炎症が起こりやすく、かゆみや充血などの症状があらわれる結膜炎になるのです。目元や目尻のあたりに充血がみられるのが特徴で、まぶたに腫れが生じることもあります。結膜炎には原因によってさまざまな種類に分類されます。それぞれの原因に対して適切な治療が必要です。

結膜炎の原因とメカニズム

結膜炎は、感染性結膜炎とアレルギー性結膜炎の2つがあり、それぞれ症状や原因によってさらにこまかく分類されます。

細菌性結膜炎

細菌性結膜炎は、感染性結膜炎に分類されます。結膜炎全体に共通する目やにや白目の充血などがあらわれますが、細菌性の場合には目やにが粘着性のある黄色っぽいということが特徴です。

インフルエンザ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌による感染が原因です。特に、子供はインフルエンザ菌、高齢者は黄色ブドウ球菌による感染が多くみられています。これらは、普段から身体中に存在している細菌ですが、抵抗力が低下すると感染しやすくなります。また、性行為や妊娠中の産道を通して、クラミジア菌や淋菌が結膜炎を引き起こす場合もあります。手や目を清潔な状態に保つように心がけ、疲れているときには十分な休息をとるようにしましょう。

ウイルス性結膜炎

細菌よりも小さなウイルスによる感染が原因の結膜炎です。一般的には症状を緩和させる対症療法が行われます。原因となるウイルスや症状によって、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、急性出血性結膜炎に分類されます。これらに感染した場合には外出を控えたり、家庭内でも二次感染に注意する必要があります。

  • 流行性角結膜炎

流行性結膜炎は、ウイルス性結膜炎の中でも、強い症状があらわれるのが特徴です。リンパの腫れがみられることもあります。一般的には3週間以内で治るものの、角膜に点状のにごりがあらわれ、一時的に視力が低下する場合もあります。また、治ったとしても、角膜の混濁や、結膜にあとが残る場合もあります。

主な原因は、アデノウイルス8型、19型、37型による感染です。具体的には、ウイルスが付着したものに触れた手で目をこすることで感染します。

  • 咽頭結膜熱

咽頭結膜熱は、結膜炎の症状に加えて、発熱や下痢など風邪(かぜ)のような症状もあらわれるのが特徴です。高熱による脱水症状など、体力を消耗するため、感染した場合にはしっかりと休息するようにしましょう。

主な原因は、アデノウイルス3型、4型、7型です。唾液や目やにが感染経路となっていて、子どもがプールの水を通して感染することが多くあります。プール熱とも呼ばれ、毎年夏の季節になると起こりやすいとされています。

  • 急性出血性結膜炎

急性出血性結膜炎は、強い感染力があることが特徴です。ウイルスの潜伏期間は1日と短いため、急性とされています。症状としては、結膜下出血を引き起こし白目が真赤になったり、まぶたの裏にブツブツがみられたります。

主な原因は、エンテロウイルス70型やコクサッキーウイルスA24型です。これらは、熱や乾燥に弱いウイルスで、一般的には数週間で治るとされています。しかし、強い感染力により症状が両目にみられることが多く、季節を問わず感染しやすいということを注意しておきましょう。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、特定の物質がアレルギー反応を引き起こし結膜に炎症を起こします。そのため、結膜が原因物質に触れるたびに、かゆみや白目の充血が起こります。アレルギー性結膜炎では、原因物質の違いによって、以下のものに分類されます。

  • 季節性アレルギー性結膜炎

花粉が原因のアレルギーです。花粉症の症状の一つとして結膜炎があらわれることもあります。毎年、花粉の飛散の多い季節に発症しやすいため、あらかじめ治療薬を使用しておくと症状を緩和させることができます。

  • 通年性アレルギー性結膜炎

ハウスダストが原因のアレルギーです。周囲のハウスダストを完全になくさない限り、一年中症状があらわれるため、慢性的な結膜炎といえます。

  • アトピー性結膜炎

アトピー性皮膚炎も結膜炎の原因の一つです。角膜に点状表層角膜症がみられたり、悪化すると白内障や網膜剥離などのおそれもあります。

  • 春季カタル

子供に多く見られる慢性重症型のものです。カタルとは、粘膜が腫れたり、濃い浸出液をともなう病気のことです。春から夏の間によくみられるため、このような病名になっていますが、現在では一年中発症する可能性があります。通常の症状に加えて、結膜が厚くなることで角膜に傷ができたり、視力が低下したりするなどのおそれがあるのが特徴です。

  • 巨大乳頭結膜炎

巨大乳頭結膜炎は、コンタクトレンズに付着した汚れが原因です。これは、涙に含まれるタンパク質や脂質がレンズに付着し、花粉や細菌なども吸着させてしまうためです。まぶたの裏側にブツブツがみられ、レンズがずれやすくなったりします。決められた通りにコンタクトレンズを使用し、こまめな洗浄で清潔な状態を維持することが大切です