スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

扁桃腺炎の症状と原因、治療法について

更新日:2017/04/06 公開日:2017/04/06

扁桃炎(扁桃腺炎)の基礎知識

舌の付け根部分の左右にある扁桃腺は体をウイルスや細菌から守る免疫器官の役割を果たしています。扁桃腺が腫れることで起こる扁桃腺炎の種類や症状、具体的な治療方法をドクター監修のもと紹介します。

扁桃腺炎は体の免疫システムが不完全な子供に多い傾向があります。大人でも免疫力が低下することで発症しやすくなり、慢性化すると1年に何度も発症しつらい症状に悩まされることになります。

扁桃腺炎とは

扁桃腺とは、左右の舌の付け根あたりにある丸くなっている部分をさします。扁桃腺はリンパ組織で、のどからウイルスや細菌が体内に浸入することを防ぐ役割をしています。しかし、免疫力が低下していると病原菌を防ぐことができずに扁桃腺が炎症を起こします。これが扁桃腺炎です。扁桃腺炎は、免疫機能が十分に発達していない子供に多い傾向があります。

体の免疫機能が整うまでは、扁桃腺に頼りウイルスの浸入を防ぎますが、中学生頃には体のさまざまな場所にリンパ節を持てるようになるため扁桃腺の持つ役割はあまり重要ではなくなります。そのため、扁桃腺炎になった場合に扁桃腺を切除するケースもあるようです。

扁桃腺炎の症状

扁桃腺炎には大きく分けて2つの種類があり、それぞれ症状が異なります。

急性扁桃腺炎

のどの奥をのぞくと両方の扁桃腺が赤く腫れているのが扁桃腺の特徴です。白い膿を発症させることもあり、この激しい炎症によって38℃を超える高熱や、寒気、関節痛などの症状を引き起こします。また、扁桃腺の腫れにより食べ物を飲み込むことすらつらくなり、食欲不振の症状をともなうことが多いようです。

その他の症状としては、首のリンパ節が腫れたり、中耳炎を併発したりすることもあります。1週間ほどで完治する場合が多いようですが、完治しないままで治療を終わらせることで炎症が悪化する扁桃腺周囲炎や、扁桃腺周辺に膿がたまる扁桃腺周囲膿瘍を引き起こす可能性があります。

慢性扁桃腺炎

急性扁桃腺炎と症状にあまり差はありませんが、扁桃腺炎を1年に2回以上くりかえす場合は、慢性扁桃腺炎の疑いがあります。慢性扁桃腺炎の場合は、腎炎やリウマチなどの合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。また、慢性扁桃腺炎をくりかえすようであれば、手術により扁桃をとりのぞくケースもあります。

扁桃腺炎の原因

扁桃腺炎の原因となる主なウイルスは、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、インフルエンザウイルスなどです。疲労やかぜなどで体の免疫力が低下していると、これらのウイルスや細菌が増殖してしまい、免疫器官である扁桃腺が炎症を起こして腫れてしまうのです。また、扁桃腺は免疫力の弱い子供がかかるケースが多いですが、10~30代でかかる場合は肝機能障害を引き起こすEBウイルスによる可能性もあるため注意が必要です。

扁桃腺炎の治療方法

ウイルスが原因の扁桃腺炎では、かぜの時と同じような対症療法が行われます。症状に合わせて解熱剤の処方やのどの消毒を行い、体を安静に保ちます。積極的にうがいをする、水分を多めにとることも大切です。細菌が原因の場合は、抗生物質を処方することで治療を行います。ウイルス性の場合と同様に、解熱鎮痛剤やうがい薬などの対症療法もあわせて行われます。食欲不振などで十分な栄養を摂取できない場合は、点滴などの処置を行う場合もあります。

早めに医療機関を受診してしっかりと休養を取り、適切な治療を受けることで、2~3日で熱が下がる場合がほとんどです。しかし、扁桃腺炎が完治する前に治療をやめてしまうと症状が悪化したり、中耳炎などを併発したりする可能性もあるためしっかりと完治させることが大切です。

慢性扁桃腺炎になり、1年のうちに何度も高熱と扁桃腺の腫れをくり返す場合は、扁桃を切除する手術を行うこともあります。この場合は、1週間ほどの入院が必要になります。

扁桃腺炎の予防法

扁桃腺炎の予防には、免疫力を低下させないことが大切です。睡眠不足や運動不足は、免疫力を低下させるもとになります。普段から規則正しい生活やバランスのとれた食生活を心がけることが、扁桃腺炎の予防につながります。特に、ビタミンCは積極的に摂取したい栄養素です。

また、体を冷やしたりのどを乾燥させたりすることは、細菌やウイルスが繁殖しやすい環境を作ることにつながります。部屋の中では暖房や冷房をかけすぎないようにすることが大切です。1日中暖房や冷房を使用する場合は、加湿器などを併用して室内の湿度を保つようにしましょう。家では冷房を使わない場合でも、外出先では冷房などを使用している場合があります。常に上着を携帯して、体を冷やさないように心がけましょう。

免疫力をあげて扁桃腺炎の予防を

のどの免疫器官である扁桃腺は、体の免疫力が低下することで炎症を起こしやすくなります。日頃から免疫力を低下させないような生活スタイルで過ごすことが大切です。過労や寝不足などは避けて、免疫力を上げるように心がけましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 耳鼻咽喉科

今すぐ読みたい