スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

扁桃腺炎はうつるの?

更新日:2018/05/29 公開日:2017/05/25

扁桃炎(扁桃腺炎)の基礎知識

のどの奥にある扁桃腺が炎症を起こす扁桃腺炎は、高熱や激しいのどの痛みをともないます。扁桃腺炎を発症した場合、他人に感染することがあるのかどうか、気になる扁桃腺炎の原因とあわせてドクター監修のもと紹介します。

体の免疫力が低下すると、細菌やウイルスが増殖しやすくなり扁桃腺が炎症を起こします。これが扁桃腺炎です。早めに医療機関を受診して適切な治療を受けることで、1週間ほどで症状が完治するといわれています。

扁桃腺炎が発症するしくみ

のどの奥を見てみると、左右の舌の付け根あたりに丸く膨らんでいる部分があります。これが扁桃腺です。扁桃腺は、白血球を多く含んでいるリンパ組織であり、細菌やウイルスの体外からの侵入を防ぐ働きをしています。しかし、免疫力が低下していたり風邪(かぜ)をひいていたりすると、バリア機能よりも細菌やウイルスの力の方が強くなり、扁桃腺で炎症を起こします。これが扁桃腺炎です。通常、扁桃腺は、体中の免疫組織が機能できるようになると、萎縮して小さくなります。そのため、扁桃腺炎は、大人よりも子供のほうが発症しやすい傾向にあるようです。

扁桃腺炎はうつる病気とは言えない

扁桃腺炎は、のどが乾燥していてウイルスが増殖しやすい環境になっていたり、免疫力が低下しておりバリア機能が弱くなっていたりするため発症します。中でも、扁桃腺炎を引き起こすウイルスや細菌による飛沫感染がほとんどだといわれています。扁桃腺炎を引き起こす主な細菌やウイルスとしては、インフルエンザウイルスや黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌などがあげられます。これらの細菌やウイルスの侵入により、扁桃腺が炎症を起こしてしまうのです。

扁桃腺炎にかかる原因

扁桃腺炎を発症してしまう主な原因としては、次の3つがあげられます。

のどの乾燥

細菌やウイルスは、湿度や温度が低くて乾燥している状態を好みます。そのため、扁桃腺炎の発症は、冬から春にかけて増加する傾向があるといわれています。また、のどの粘膜は、乾燥することでバリア機能が低下して、細菌やウイルスが入り込みやすくなります。

免疫力の低下

過労や寝不足、ストレスなどで免疫力が低下してしまうと、体のバリア機能が十分に働かずに、細菌やウイルスが増殖しやすい状態になります。普段から規則正しい生活を心がけることが大切です。また、粘膜を保護する効果があるといわれているビタミンを積極的に摂取するようにするといいでしょう。

かぜをひいている

かぜをひいていると免疫力が低下しています。そのため、細菌やウイルスに抵抗するバリア機能が十分に働かずに、扁桃腺炎を引き起こす場合があります。

扁桃腺炎の症状は耳鼻咽喉科に相談

扁桃腺炎は、のどの奥にある扁桃腺が炎症を起こすことで発症します。そのため、原因となる症状はのどにあります。このような場合は、のどや鼻の治療に特化している耳鼻咽喉科を受診したほうが治療効果は高いといわれています。内科を受診した場合、症状を抑えるための治療を行うことはできますが、のどの痛みなど耳鼻咽喉科に関わる部分の不快症状が残りやすく、完治までに時間がかかるケースもあるようです。また、扁桃腺炎が悪化することで、中耳炎を併発することもあります。早めに耳鼻咽喉科を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。

扁桃腺炎の治療法

扁桃腺炎は、大きく口を開けたときに両側の扁桃腺が赤く腫れていることが特徴です。症状が悪化すると、白い膿ができる場合もあります。扁桃腺の炎症により、38℃以上の高熱や激しいのどの痛み、関節痛や悪寒などの症状があらわれます。のどに痛みをともなうため、飲み物を飲んだり食べ物を食べたりすることが苦痛になり、食欲不振になる場合もあるようです。

扁桃腺の治療は、熱を下げるための解熱剤の処方を行います。それと同時に、炎症を起こす元となっているウイルスや細菌を排除するための抗生物質も処方されます。また、扁桃腺の炎症を抑えるためにのどの消毒をしたり、うがい薬を使い殺菌したりします。高熱と食欲不振により脱水症状が心配される場合は、点滴を行う場合もあるようです。

扁桃腺炎は早めに医療機関を受診して安静に休むことで、1週間ほどで完治するといわれています。

くり返し発症する慢性扁桃腺炎

扁桃腺炎の症状を1年に何度もくり返す場合は、慢性扁桃腺炎と呼ばれています。慢性的に細菌やウイルスによる感染がみられる状態ですが、治療法は扁桃腺炎と変わりません。扁桃腺炎を1年に4回以上くり返す場合は、扁桃腺を切除する手術を行うことで症状を改善することができるといわれています。

扁桃腺炎はうつる心配はないが早めの受診を

扁桃腺炎は放置することで症状が悪化してしまい、中耳炎などの合併症を引き起こすこともあるようです。早めに耳鼻咽喉科を受診して適切な治療を受けることが大切です。また、扁桃腺炎を発症させないためにも体の免疫力を低下させないように心がけましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 耳鼻咽喉科