スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

扁桃腺炎の薬の種類と効果について

更新日:2018/05/29 公開日:2017/04/06

扁桃炎(扁桃腺炎)の基礎知識

扁桃腺炎になった場合、細菌を抑制する抗生物質や高熱やのどの炎症を抑える薬を使用することで症状を緩和させます。扁桃腺炎のときに処方される主な薬の種類や特徴を、ドクター監修のもと紹介します。

扁桃腺炎は、ウイルスや細菌により扁桃腺が炎症を起こす病気です。放置することで、症状が悪化する場合があるため適切な治療を受けることが大切です。

扁桃腺炎とは

口を開けたときに左右の舌の付け根あたりにある、丸い膨らみが扁桃腺です。扁桃腺は口の中のリンパ組織であり、細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割をしています。健康な状態のときはウイルスや細菌の力を抑えることができますが、かぜをひいていたり免疫力が低下していたりすると、扁桃腺についたウイルスや細菌が増殖してしまい、扁桃腺が炎症を起こします。これが扁桃腺炎です。扁桃腺炎を発症すると、左右の扁桃腺が赤く腫れるのが特徴です。症状が悪化すると白っぽい膿が出ることがあります。扁桃腺の炎症により、38℃以上の高熱やのどの痛み、関節痛などの症状を引き起こします。扁桃腺炎の症状を放置することで、重症化したり慢性化したりすることがあるため、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

扁桃腺炎の薬の種類

扁桃腺炎の治療には、炎症を起こす元になっている細菌を弱らせるための抗生物質、のどの炎症や高熱を下げるための解熱剤、のどの殺菌を行うためのうがい薬などを使用するのが一般的です。薬の種類には次のようなものがあります。

細菌を抑える薬

扁桃腺炎を引き起こしている原因が細菌にある場合は、抗生物質を使うことが有効だといわれています。

ペニシリン系抗生剤

溶血性連鎖球菌により炎症が起こっている場合に、もっともよく使用されます。A群溶連菌の場合はペニシリンによる耐性菌がないといわれており、特に効果を発揮するようです。吸収力が高いため、消化気管への影響も少ないといわれています。子供に処方する場合は、飲みやすいアモキシシリンが使われます。

セフェム系抗生剤

一般的に用いられる抗菌薬です。比較的新しい薬剤で5日間処方することで、ペニシリン系抗生剤を10日間処方した場合と同じかそれ以上の効果が期待できるといわれています。代表的なものに、フロモックスがあります。フロモックスは、インフルエンザ菌や溶血連鎖球菌、大腸菌など幅広い細菌に対応できるのが特徴です。炎症を起こしている細菌を殺菌する働きがあります。副作用が少ないため使いやすいといわれていますが、腎臓を患っている場合や高齢者にはお腹のゆるくなる副作用が起こる場合があるようです。

マクロライド系抗生剤

ペニシリン系抗生剤でアレルギー反応を起こす場合は、マクロライド系抗生剤を処方します。副作用は少ないといわれていますが、マクロライド系抗生剤に対する耐性菌が存在しているため、効果が得られるとは限らないようです。

ウイルスを抑える薬

ウイルスにより扁桃腺炎を引き起こしている場合は、抗生物質は効果がありません。そのため、対症療法により治療を行います。しかし、ウイルスの中でも、単純ヘルペスウイルスが原因であることが分かった場合は、単純ヘルペスウイルスを抑制する効果のある抗ウイルス剤を使用します。単純ヘルペスウイルスに効果がある抗ウイルス剤としては、アシクロビルがあげられます。ヘルペスウイルス遺伝子に作用して、ウイルス増殖を抑制させる効果があるといわれています。世界100か国以上で使用されている有名な治療薬です。

解熱・抗炎症作用のある薬

扁桃腺炎が発症すると、高熱やのどの痛みに苦しむ場合が多いようです。解熱作用のある薬としては、短時間で鎮痛効果の期待できる非ステロイド系消炎鎮痛剤であるロキソニンなどが処方されます。ロキソニンは、発熱や痛みを増加させるプロスタグランジンの生成を抑制することで、症状を緩和させることができるといわれています。また、抗炎症作用のある薬としては、トランサミンが処方されることがあります。トランサミンはアミノ酸の一種であり、抗炎症作用の他にも止血効果のある薬として使用されています。

扁桃腺炎の薬を服用するうえでの注意点

細菌による扁桃腺炎の場合は、抗生物質を処方することにより、3日から4日程度で症状が落ち着く場合が多いようです。しかし、症状が落ち着いたからといって薬の投与をやめてしまうと、まだ体内に残っている細菌により再発する場合があります。特に、扁桃腺炎の場合は、症状が完治する前に悪化させることで中耳炎などを併発することもあるようです。また、扁桃腺炎を悪化させると、膿が溜まってしまう扁桃周囲膿瘍を引き起こす可能性があります。自己判断で薬や治療をやめないで、ドクターの診断をあおぐようにしましょう。薬には副作用が起こる可能性があります。ドクターの指示に従い、正しく処方するようにしましょう。

扁桃腺炎が発症した場合は適切な治療を

扁桃腺炎が発症した場合は、放置せずに適切な治療を受けることが大切です。体を休養させながら、効果的な投薬により症状を緩和させていきます。自己判断で投薬を中止すると再発することがあるので、必ずドクターの指示をあおぐようにしましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 耳鼻咽喉科

今すぐ読みたい