口唇ヘルペスはいくつかの段階にわかれた症状や症状ごとの治療法があります。今回は、口唇ヘルペスの症状や原因について説明した後、どうすれば治療法について見てみましょう。
口唇ヘルペスとは
口唇ヘルペスとは、唇に水ぶくれができるウイルス性感染症です。症状がおさまってもウイルスは体内に潜伏し続けるため、疲労、風邪(かぜ)、生理などによって再発するおそれがあります。
口唇ヘルペスの症状
口唇ヘルペスの症状は4段階にわかれ順に進行していきます。ひとつずつ説明しましょう。
違和感
初期症状は、口元にびりびりとした違和感があげられます。この違和感は患部の内部でウイルスが増殖しはじめているため生じます。このときに適切な薬を服用すると症状を抑えることができます。
患部の腫れ
初期症状から半日以内に、患部が赤く腫れます。痛みをともなうこともあります。
水ぶくれ
発症して2、3日すると、水ぶくれがいくつかできます。水ぶくれは痛みをともない、破れると内包物がでてきます。内包物にはウイルスが多く含まれているため注意が必要です。
かさぶた
水ぶくれができた後はかさぶたになります。かさぶたが乾燥すると一旦症状はおさまります。症状がひどかった場合は水ぶくれが跡になって残ることもあるので早めに治療しましょう。
口唇ヘルペスの原因
口唇ヘルペスの原因は単純ヘルペスウイルス1型というウイルスです。口や性器の粘膜、傷ついた角質などから侵入し感染します。感染経路は、人から人への接触によりおこり、感染者の患部や唾液などに存在するヘルペスウイルスを介して感染します。そのため、口唇ヘルペスにかかった人の家族など親密な関係の人も感染しやすくなります。
口唇ヘルペスの治療法
口唇ヘルペスの治療法には以下のような方法があります。
医師の診断を受ける
自己流で治そうとせず医師の診察をうけることが大切です。適切な治療薬を処方してもらい、早い回復のためにも専門機関を受診しましょう。
再発の場合は市販薬で症状を抑える
口唇ヘルペスは、再発の症状を抑える市販薬が販売されています。予兆が出てすぐに使用すると症状を抑えることができ、感染拡大を防ぐことができます。
水ぶくれができているときは接触しない
水ぶくれの中には多くのヘルペスウイルスが含まれており、非常に感染力が強いです。水ぶくれができているときはなるべく他者との接触を避け、人と会うときもマスクを着用しましょう。
使ったものを洗う
患者が使った食器やタオルは洗剤で洗うとウイルスが消滅します。また、タオルは日光に当てるとより殺菌効果が期待できます。
手を洗う
薬を塗るなど患部をさわった場合には、すぐに手を石けんで洗うことでウイルスを落とすことができます。また、手を洗う前に他の場所をさわらないようにしましょう。
キスを避ける
患部以外にも唾液や精液にウイルスが含まれていることがあります。口唇ヘルペスを発症している人とのキスやセックスは避けたほうがよいでしょう。
口唇ヘルペスの予防法
口唇ヘルペスの感染や再発を防ぐための具体的な予防法について見てみましょう。
患者と接触しない
口唇ヘルペスの患者と接触すると、接触感染のおそれがあります。特に水ぶくれなどの症状が出ている患者と接触する場合は、マスクをつけてもらうなどの対策が有効とされています。
栄養をとる
バランスのとれた食事を心がけることによって、体力がつき免疫力も上昇します。口唇ヘルペスの再発を防ぐためにも栄養のとれた食事を心がけましょう。
休養をとる
発熱や疲労によって免疫力が低下すると、口唇ヘルペスが再発することがあります。体力を回復するためには、十分な休養をとりましょう。
紫外線を避ける
ヘルペスウイルスに感染している人が紫外線にあたると症状が悪化するといわれています。直射日光を避け、木陰にはいる、日傘や長袖を使うなどの対策が有効とされています。
患者とタオルなどを共有しない
グラス、タオルなど患者の口元がふれるものと接触しないことで感染を避けることができます。ヘルペスウイルスは直接接触でなくても感染するため、グラスなどは洗剤で洗い使用しましょう。
ストレス
強いストレスがかかると再発することがあります。そのため、口唇ヘルペスを予防するためには適度にストレスを発散することが大切です。
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