スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

蕁麻疹の原因とは

更新日:2017/04/26 公開日:2017/03/31

蕁麻疹は、皮膚に赤みやかゆみ、ミミズ腫れを引き起こす皮膚の疾患であり、1日の中で再発と消滅をくりかえす特徴があります。蕁麻疹の原因には大別すると、アレルギー性のものと非アレルギー性のものがあります。ここでは、湿疹との違いや蕁麻疹を発症する原因、メカニズムについて詳しく解説していきます。

蕁麻疹と湿疹の違い

蕁麻疹は、皮膚に赤みやかゆみをともなうため湿疹と混同されがちです。しかし、実際には症状や発生の仕方が異なります。以下に両者の違いについて解説します。

蕁麻疹

蕁麻疹は、数時間単位の間隔で症状の出没と消滅をくりかえします。たとえば、夕方から夜にかゆみや紅斑(こうはん)をともなう症状が現れたら、翌朝からその日の午前中の間に症状が一旦治まり、夕方に再発するというように、1日の中で何度も発症したり治まったりします。また、湿疹よりも強いかゆみを生じ、ミミズ腫れのように全身の皮膚が隆起した状態になるのも特徴です。このミミズ腫れを膨疹(ぼうしん)といいます。

湿疹

湿疹は、蕁麻疹のように数時間単位の間隔で症状の出没や消滅をくりかえすことが無く、一度症状が現れると最短でも数日以上は発症し続けます。また、蕁麻疹と同様に、かゆみや紅斑(こうはん)を生じますが、皮膚にかさつきが見られるのが特徴です。

蕁麻疹の原因

蕁麻疹の原因は、大別すると、アレルギー性のものと非アレルギー性のものがあるといわれています。

アレルギー性蕁麻疹の原因

アレルギー性の蕁麻疹では、身体に取り込んだアレルゲン(抗原)を異物と認識してしまい、異物となるアレルゲンを除去しようとする身体の働きにより発症します。これを、アレルギー(免疫)反応と言います。アレルゲンとなり得るものには以下のようなものがあげられます。

  • 食物

卵、乳製品、甲殻類、肉類、穀類、豆類、魚介類、果実・種実類、食品添加物などがあります。

特に、乳、卵、小麦、そば、落花生、えび、かにの7つを特定原材料と言い、アレルギーを発症しやすく重篤な状態に至る場合もあるため、食品衛生法により包装容器などへの表示が義務付けられています。

  • 吸入性アレルゲン

ダニの死骸、ハウスダスト、カビ、花粉、ペットの毛、綿ホコリなどがあります。微細な大きさのアレルゲンを吸い込んでしまうことで発症します。

  • 薬物

ペニシリン系抗生物質、NSAID(非ステロイド消炎鎮痛剤)ピリン系薬剤、アセチルサリチル酸製剤などが含まれた薬剤を使用することで発症します。薬剤によって引き起こされる蕁麻疹を薬疹(やくしん)と言います。

非アレルギー性蕁麻疹の原因

非アレルギー性蕁麻疹を発症する原因には、以下のようなものがあげられます。

  • 物理的な刺激によるもの

紐や下着などのしめつけによる接触や摩擦、温度差、日光を浴びることによるもの、体温の上昇、発汗などがありますが、この他にも物理的に刺激を受ける要素にはさまざまなものがあります。刺激を受けた部分の皮膚にミミズ腫れを発症する特徴がありあます。

  • 心因性のもの

ストレス、疲労、てんかん、自律神経失調症などの場合には蕁麻疹を発症しやすい傾向にあります。

蕁麻疹が起こるメカニズム

血液中にはIgG、IgA、IgM、IgD、IgEという5つの抗体が含まれています。これらをまとめて免疫グロブリンと言います。特に、真皮の血管近くにある細胞表面に付着したIgEはアレルゲンと反応しやすいという特徴があります。IgEは反応するアレルゲンがそれぞれ決まっており、アレルギー体質の人は該当するアレルゲンに対するIgEの量が多い、もしくは過剰に生産されている状態です。たとえば、花粉に対するIgEが多い場合、花粉症を発症する場合があるということになります。

アレルゲンが身体に取り込まれると、身体はアレルゲンを異物と認識してしまうため、体内から排除しようとしてさまざまな化学物質を分泌します。分泌された化学物質の一つにヒスタミンがあります。ヒスタミンは、血管を拡張させる作用があり、血管の外へ血液中の水分を出してしまいます。この血管から漏れ出た水分を血漿(けっしょう)と言い、皮膚にミミズ腫れを発症させる原因となります。また、このヒスタミンには、皮膚や目のかゆみを引き起こす作用もあります。

アレルゲンが身体に取り込まれてから約2時間以内に蕁麻疹を発症し、同じアレルゲンを体に取り込むたびに発症をくりかえすことで重症化する場合があります。特に、特定原材料に指定されている食物(乳、卵、小麦、そば、落花生、えび、かに)に関しては、アナフィラキシーを起こして命の危険をともなうケースがあるため、注意が必要です。

疲労やストレスなどの心因性によるものを原因とする蕁麻疹のメカニズムは未だに解明されていません。しかし、蕁麻疹の一つであるコリン性蕁麻疹は、ストレスがかかっている状態で体温上昇や発汗がある場合に発症しやすいといわれています。また、不眠、疲労、食欲不振などの体調が優れない場合はストレスが現れている状態であり、蕁麻疹に対する治療を行っても改善が困難とされています。そのため、人によっては、ストレスを除去するための治療を行う方が効果的な場合もあります。

カテゴリー