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蕁麻疹には漢方が効く?

更新日:2017/04/02 公開日:2017/03/29

蕁麻疹に悩んでいる人の中には、検査をしても原因がはっきりわからない、病院での治療に効果が感じられないと感じている人も多いようです。そうした場合に、別のアプローチとして漢方薬を使用した治療に興味を持たれることがありますが、漢方薬を蕁麻疹治療に使う場合には漢方医学からみた蕁麻疹の原因をまず理解する必要があります。そのうえで、自分の症状や原因にあった漢方薬を選ぶことで効果を期待できます。

漢方医学からみた蕁麻疹の原因

蕁麻疹の原因に関する西洋医学と漢方医学の観点は異なります。漢方医学においては、人の身体には「正気」と呼ばれる健康を保とうとする作用と、「邪気(病因)」と呼ばれる正気を邪魔する作用があり、邪気の方が正気に打ち勝つときに病気となって現れると考えています。

蕁麻疹の場合は、主な原因は六淫と呼ばれる人の身体に作用する邪気であるといわれています。六淫とは具体的には、風、寒、暑、湿、燥、火、の六種類の邪気です。この六淫が身体に影響を及ぼして正気がその影響に打ち勝てない場合に、蕁麻疹という症状となって現れることがあるのです。

大きく分けると漢方医学からみた蕁麻疹は、急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹の二種類あります。

急性蕁麻疹

急性蕁麻疹は、発症時間は比較的短く、数分から数時間、長くても一か月以内には治っていくタイプの蕁麻疹です。漢方医学的には、急性蕁麻疹は大気中にある物質や風で体温が急激に変化することなどが原因となり、皮膚や身体に影響を与えて症状を引き起こします。とはいえすべての人がこれらの外的要因で蕁麻疹になるわけではなく、消化器が弱っているなどベースに消化器系の不調がある場合に症状があらわれやすいことがわかっています。

慢性蕁麻疹

慢性蕁麻疹とは、一か月以上も症状が続く場合や、出たり治ったりを繰り返すような蕁麻疹をさしています。慢性蕁麻疹の原因は「内風」といわれています。内風とは、身体の中の血液成分や体液成分などのバランスが悪い場合に身体が脱水状態となり、蕁麻疹が引き起こされます。

蕁麻疹におすすめの漢方薬とは

では、蕁麻疹に対して一般的に処方されることの多い漢方薬の種類をご紹介します。

葛根湯(かっこんとう)

葛根(かっこん)、麻黄(まおう)、桂枝(けいし)、杏仁(きょうにん)、生姜(しょうきょう)など7種類の薬草から構成されています。比較的胃腸の丈夫な人に対して用いられる漢方薬です。葛根湯には、身体の痛みや腫れなどの症状を発散させて緩和する作用があります。また、筋肉のこわばり、肩こり、頭痛、蕁麻疹に対しても効果を発揮する漢方薬です。

茵陳五苓散(いんちんごれいさん)

蕁麻疹だけでなく、内臓の不快な症状にも用いられる漢方薬です。二日酔いや嘔吐、むくみのほか、頻尿やのどの渇きといった諸症状がある人によく処方されます。

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

水が体内に滞るタイプの人、化膿をともなう皮膚疾患や湿疹症状、皮膚炎、蕁麻疹に多く用いられます。名前からもわかるように、10種類の薬草を配合して作られた薬で、さまざまな皮膚疾患の原因となる毒素を排出させるという働きがあります。

消風散(しょうふうさん)

消風散は荊芥(けいがい)、防風、牛蒡子(ごぼうし)、当帰(とうき)、地黄(じおう)など13種類の薬草を配合した漢方薬です。主に皮膚疾患に広く用いられ、湿疹や蕁麻疹、あせもやアトピーなどに有効とされる漢方薬です。皮膚の赤みやかゆみをおさえる作用もあります。

漢方薬を使うときの注意点とは

漢方薬は西洋薬とは異なり、比較的副作用が少ないことで知られています。そのため、つい自己判断で漢方薬を使ってしまうこともあるようですが、間違った方法で使うと効果はあがりませんし、蕁麻疹の症状や種類によって使い分けされるものですので、専門医の指導のもと服用することは大切です。

さらに、漢方薬の中にはぴったりと合えば即効性が期待できるものがありますが、そもそも漢方薬は一定の期間飲み続けることで体質を改善していくお薬です。しばらく飲んだのに思うような効果が出ないと勝手にやめてしまうと効果は望めませんので、効果に疑問を感じたり副作用が認められる場合には医師と相談しながら治療を続けていかれるようにおすすめします。

また、蕁麻疹の症状としてかゆみがひどい場合には、我慢しすぎるとストレスになりますし、また知らないうちに引っ掻いてしまったりして症状を長引かせることにもなりかねません。そのような場合には漢方薬だけではなく、かゆみを抑えるような抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などを併用しながら様子をみてください。

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