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飛沫感染でも起こる「クラミジア肺炎」とは

更新日:2017/04/11 公開日:2017/03/31

激しい咳が続き、のどの痛みや発熱などの症状が現れるクラミジア肺炎には、2種類の病原菌があります。性交渉のみでうつるとされる性感染症のクラミジアとは異なり、くしゃみなど飛沫感染でうつるものもあります。原因や症状、検査方法と治療法、予防法について見てみましょう。

クラミジア肺炎の症状

細菌であるクラミジアには、複数の種類が存在しますが、肺炎クラミジアの病原菌とされる「ニューモニエ」と、性感染症の原因とされる「トラコマティス」による肺炎を、「クラミジア肺炎」と呼びます。

原因菌がトラコマティスの肺炎の症状

新生児と乳児期にみられ、症状は多呼吸や喘息、痰(たん)がからんだ咳などです。低出生体重の子供は、症状が重くなるケースもあります。なお、成人で発症することはほとんどありませんが、免疫が著しく低くなっているときに、オーラルセックスなどで感染するクラミジア咽頭炎が肺炎へ発展することがあります。

原因菌がニューモニエの肺炎の症状

ニューモニエに感染すると、激しい咳が数か月など長期間続くことがあり、のどの痛みや鼻水、かすれた声、呼吸困難といった症状がみられます。また、38度ほどの発熱も起きるとされています。上気道炎や気管支炎は乾いた咳が特徴ですが、肺炎にまで至ると痰混じりの咳になることもあります。

クラミジア肺炎の治療法

クラミジア肺炎の治療は、主に抗生物質が含まれた抗菌薬を投与します。具体的には、成人にはドキシサイクリンやミノサイクリンといったテトラサイクリン系薬や、クラリスロマイシンなどのニューマクロライド系薬、アジスロマイシンなどが使用されます。また、ニューキノロン系薬も効果が期待されています。ただし、乳幼児や授乳中・妊娠中の女性が服用できない薬もあります。

服薬期間は、再発を防止するために2週間前後と長めに設定されています。症状が軽い場合は、抗菌薬の内服で効果が得られやすいとされていますが、入院する必要がある重い症状の場合は、点滴を受けることもあります。また、抵抗力が弱い新生児や高齢者などは重症化する可能性があるため注意が必要です。

肺炎の治療のほかに、激しい咳や鼻水、のどの痛みなどがあれば、その症状を和らげる治療も並行して行われます。また、呼吸困難や器質化肺炎といった、肺炎が広範囲になったために起きる症状が出た場合には、酸素療法やそれに有効な抗菌薬、ステロイドなどを併用する可能性があります。

クラミジア肺炎の予防法

クラミジア肺炎の予防法を、トラコマティスとニューモニエの原因菌それぞれについてご紹介します。

トラコマティスの場合

トラコマティスは、性感染症の「クラミジア感染症」に母親に感染していることによって、生まれた子供に肺炎という形で感染することがあります。それを防ぐために、妊娠後はクラミジア感染症の検査を受けたり、検査結果が陽性の場合は適切な治療を行ったりすることが大切です。

ニューモニエの場合

ニューモニエは飛沫感染でうつることがわかっています。つまり、感染者のくしゃみや咳、会話などで飛散した唾液や鼻水などが、鼻や口から体内に入ることで感染します。どの年代の人にも感染する可能性はありますが、0~14歳の子供、または65歳以上の高齢者に感染が多くみられます。予防のためには、正しい手洗いとうがいを行い、病原体を洗い流して体内に入れないことが大切です。マスクを着用することも重要で、自分からほかの人へ感染することを防ぐことにもつながります。

クラミジア感染症の検査方法

医療機関で実施されているクラミジア感染症の検査は、「抗原検出法」「抗体検出法」「分離培養法」の3種類があります。また、自分で検査ができるキットもあります。

抗原検出法

医療機関で実施されている主流の検査方法です。迅速かつ簡便で、ほぼ確実にクラミジアの病原菌を検出することができる遺伝子診断法のひとつとされています。DNAプローブ法やPCR法と呼ばれるものが広く実施されています。

抗体検出法

血液を検査して感染しているかを推定する検査方法です。ただし、クラミジアは感染後に体内で病原菌が奥へと侵入してしまうため、この抗原検出法で採取した検体からはクラミジアの病原を採取できないことがあります。

分離培養法

綿棒で子宮頸管(けいかん)をこすり、直接病原菌となるものを検出する方法です。ただ、検体を採取・培養しても、検査結果が出るまでの過程が複雑であるために検出感度が70~80%と不確実であることから、現在ではあまり使われていません。

自分で検査できるキットもある

医療機関へ行って検査を受けることに抵抗がある人や、症状はみられないけど感染の有無を知りたい人、そして受診する時間がつくれない人などは、自宅から医療機関へ郵送して検査をお願いする方法もできます。検査項目で費用は異なりますが、これを使って咽頭への感染も確認できるとされています。

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