髪質を改善して、キレイなストレートヘアを取り戻すためには、どのような改善をしていけばいいのか詳しく解説していきます。
髪の毛の構造
そもそも髪の構造というのは、どのようなものなのか詳しく見てみましょう。
毛幹と毛根
髪は、主に2種類の部位に分かれています。いわゆる髪の毛と呼ばれている頭皮から上に生えている毛幹と頭皮下に隠れた毛根の2種類です。平均的な男性でおよそ1万本の髪が生えているといわれています。そして、驚くことに1日50本から100本の髪が抜けてしまうようです。ただし、抜けた数と同じように新たな髪が生えてくるので、見た目にはわかりにくいようです。毛根には毛母細胞という細胞があり、成長促進因子を生み出します。それにより、細胞分裂が促進されて、新しい髪が作り出されていくのです。
毛周期
髪には毛周期と呼ばれるサイクルがあり、成長期から退行期、そして休止期の順番で回っていきます。成長期はおよそ2年から5年継続するとされており、退行期になると髪が生み出されにくくなるようです。そして、休止期に入ると毛母細胞の活動が止まってしまい、脱毛してしまうようです。
髪の役割
なぜ髪が生えるのでしょう。髪というのは主に3つの役割を持っています。
- 頭を守る
- 感覚を受信
- 不要な成分の排泄
頭は、もっとも高い位置にある部位であり、空からの影響を受けやすいです。空から降ってくる雨や日差し、そして暑さや寒さから頭部を守る役割を持っています。さらに、髪はクッションの役割を持っているため、衝撃から頭部を守ってくれると考えられています。
また、毛根付近には外部からの刺激を受信する器官をもっており、髪が振動することなどで完治をすることができます。そして、頭髪は重金属などの人体に有害な物質を外部へと排出する機能を持っています。とくにカドミウムなどは、髪の毛乳頭を通って外部へ排出することができるといわれています。休止期が一定期間すぎると再び成長期になり毛母細胞が活発になります。
美容室での髪質改善
美容室などのヘアサロンで行える髪質改善について解説します。
美容室・ヘアサロンの役割
美容室は、髪を切ったり、パーマやカラーリングをしたりするところと思いがちですが、美容室の役割はそれだけではありません。多くの美容室では、シャンプーやコンディショナー、そしてスタイリング剤などのアイテムを販売していることが多いです。しかも、美容室で販売されているサロン用のアイテムは、サロンでしか購入することができない特別なアイテムであることが多いのです。
なぜ量販店で購入できないのか
サロン用のアイテムは、一般量販店では販売することができず、髪のプロフェッショナルである美容師が講習会を受け、適切な使用方法を勉強して初めて販売することができます。しっかりと使い方を説明しないと十分な効果を実感することができないことからこのような販売形式となっているようです。普段は美容室で使っているシャンプーやトリートメントを使用することで、美容室で行ってもらう髪質改善の効果をより高めることができると期待できます。
美容室での施術も必要
ただ、サロン用のアイテムを購入することができるからといって、サロンでの施術が必要でないかというとそうではないことが多いです。髪質改善のシャンプーひとつをとっても素人がシャンプーするのに比べて技術に歴然の差があることが多いです。サロン用アイテムをレクチャーしてもらうことができても、それに対する技術が違うため、サロンでの適切なケアもストレートヘアを取り戻すためには必要だといえるでしょう。
ストレートヘアを目指す!自宅でのセルフケア
自宅での髪質改善のポイントについて解説します。
乾かし方が重要
髪質改善の効果が期待できるシャンプーやトリートメントについては、美容室で専用のものを購入して、正しい使い方を教えてもらうことができます。ただし、髪質を改善するためにはそれだけでは十分でないことがほとんどです。髪質改善には、乾かし方も重要だといわれています。とくに髪を生み出す頭皮のケアをおろそかにしがちな女性が少なくないようです。肌に対して美容液をつけるのと同様に、頭皮に対してもケアが必要となります。
頭皮の保湿
頭皮も普通の皮膚ですので、保湿ケアをしておかないと乾燥をしてしまいます。乾燥状態では、髪質の改善は難しいです。頭皮用のエッセンスなどが市販されていますので、血行を促進する成分や皮脂の酸化や炎症を防ぐ成分が含まれたものを使用するようにしましょう。このエッセンスは、髪が乾燥する前の入浴中に頭皮になじませるといいでしょう。
ドライヤーの仕方
髪を乾燥させるときには、自然乾燥よりもドライヤーを使用したほうがよいといわれています。ドライヤーをする際には、頭皮を乾かすようなイメージで頭皮に風を当てるようにしましょう。こうすることで、頭皮の湿度を適切に戻して、雑菌がわきにくい環境を作ることができます。さらに、髪を乾かす際には水分が飛びすぎてもいけませんので、8割程度の乾燥でドライヤーをやめるようにするとよいでしょう。
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。