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クラミジア感染症の症状・感染経路

更新日:2017/11/03 公開日:2017/11/03

クラミジア感染症は、感染していても無症状であることがほとんどで、感染や発病に気づかないまま放置してしまうことも多いといわれています。生命に関わる病気ではありませんが、病気が進行すると気づかぬうちに不妊につながる危険もあるため、十分な注意とできる限り早期に治療を行うことが大切です。

自覚症状に乏しいクラミジア感染症

クラミジア感染症は、日本国内でもっとも多くみられる性感染症(STD)です。近年は、特に女性患者の数が増加傾向にあると推察されており、なかでも若年層の感染率が高いことが指摘されています。

クラミジアは、一般に感染後およそ1~3週間の潜伏期間の後に発症するとされています。しかし、実際には自覚される症状に乏しいことが多く、男性では約50~60%の人が、女性では約80%もの人が無症状であるともいわれます。症状が現れたとしても、尿道にむずがゆさを覚えたり、おりものが増えたように感じられたりする軽微なものが多いために、クラミジアの感染に気づきにくいという特徴があります。

クラミジア感染症の症状

クラミジア感染症では、感染していても無症状であることがほとんどだとされますが、症状がある場合には、次のようなものがみられることが多いようです。

女性の場合

女性の場合、まず子宮頸管と呼ばれる子宮の入口の部分に感染し、子宮頸管炎の発症によって以下のような症状が現れることがあります。

  • おりものの増加
  • 軽い下腹部痛
  • 不正出血
  • 白い膿性のおりものの排出

さらに、病気が進行すると、子宮内膜炎や卵管炎などの疾患を引き起こし、さらには子宮付属器炎や骨盤腹膜炎などの発症を招くおそれがあります。子宮内膜炎や卵管炎は、妊娠中には流産や早産の原因となったり、卵管狭窄や卵管閉塞を招いて卵管性不妊や子宮外妊娠の原因となったりすることがあります。また、感染したクラミジアが骨盤内だけでなく腹腔内へと侵入すると、肝周囲炎を引き起こし、場合によっては救急車で運ばれるほどの強い上腹部痛を生じさせることにつながるケースもみられます。

男性の場合

男性の場合、まず尿道に感染します。発症によって、次のような尿道炎の症状が現れることがあります。

  • 尿道部のかゆみ
  • 軽い排尿痛
  • 薄い水状の膿尿

さらに、病気が進行すると、副睾丸炎(精巣上体炎)を生じ、以下のような症状が現れることがあります。

  • 軽い陰嚢(のう)部痛
  • 発熱
  • 精巣上体の腫れ
  • 精巣上体部の圧痛

男性の場合にも、適切な治療を行わないままに放置し、病気が進行することによって不妊につながることがあるといわれています。

クラミジア感染症の感染経路

クラミジア感染症の病原体であるクラミジアは、主に粘膜の直接的な接触によって感染します。性行為による性器と性器との接触によって感染するだけでなく、性器と口との接触によっても感染することがわかっています。クラミジアが性器のみならず口(咽頭)や直腸、尿にも出る場合もあるために、オーラルセックスや肛門を使ったセックス、尿を使ったセックスなどでも感染する危険性があります。

粘膜同士の直接的な接触に加えて、感染者の精液や膣分泌液に触れることでも感染が起こることがあります。一度のセックスで感染に至る確率は50%以上ともいわれています。男女で比較すると、感染率が高いのは女性です。しかし、無症状である割合も女性の方が高いために、感染には注意が必要です。

そのほかの感染経路として、ディープキスなどによって口から口へと感染することもあげられます。ただし、性器に感染していても、口内に感染、保菌していなければキスによって感染することはないとされています。なお、クラミジアは、トリコモナス症の病原体であるトリコモナス原虫のように浴場やプールのイスやトイレの便座などを介する感染や、飛沫による空気感染などのような間接的な感染が起こることはほとんどないといわれています。

クラミジアは、成人だけでなく、新生児に感染がみられることがあります。妊娠中の女性がクラミジアに感染すると、妊娠初期には流産の、妊娠中後期には早産のリスクを高めるといわれていますが、正期産で分娩できた場合にも、新生児が産道感染によってクラミジアに感染し、新生児結膜炎や新生児肺炎を起こす原因となる危険性があることが指摘されています。

クラミジア感染症の予防法

クラミジア感染症を予防するためには、性行為のはじめからコンドームを正しく使用することが重要です。クラミジア感染症だけでなく、そのほかの性感染症を防ぐためにも、コンドームを使用してセックスを行うことが推奨されます。

また、こまめにクラミジア検査を受けるようにすることも大切です。コンドームを使わないセックスをする機会のある場合には、2か月に1回は検査を受けることが望ましいでしょう。クラミジア菌の感染や発病の早期発見、早期治療のためにも、さらなる感染を防ぐためにも、症状が出ていない段階からこまめにチェックし、必要な対処を行いましょう。

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