古来から健康増進に活用されてきたツボ
便秘の改善、解消には、東洋医学的なアプローチであるツボ押しも効果的です。
ツボは、正式には「経穴」といい、古来より健康増進のために活用されてきた東洋医学の知恵です。これは気と血の流れる経路だとされており、全身に300以上(一説によると600以上とも)もあります。
ツボはそれぞれ体の特定部位と対応しており、悪い部分は押すとかなり痛むため、昔から病気の診断に用いられてきました。
ツボ押しで便秘を解消
便秘対策としては、胃や腸に直接働きかけるツボのほか、自律神経を整えてくれるツボやストレスを軽減してくれるツボも効果的です。対症的なアプローチと原因を断つアプローチとを併用することで、ますますの効果を得られるはずです。
便秘に効果的なツボ
ツボは全身にありますので、便秘に効果的なツボもやはり身体中に点在しています。
より詳しい場所や効果的な刺激の方法は、それぞれのページをご参照ください。
便秘に効果的な手のツボ:合谷、神門、間使、支溝
便秘に効果的な足のツボ:足裏の反射区、厲兌、足の三里、三陰交
便秘に効果的なお腹のツボ:天枢、大巨、中脘、気海
便秘に効果的な背中のツボ:便秘点、大腸兪
便秘に効果的な耳のツボ:内分泌点、便秘点
便秘に効果的な頭のツボ:百会、風池
ツボを刺激する際のポイント・注意点
たしかにツボ押しは効果的ですが、やみくもに押せばよいというものではありません。自分の体に刺激を与えるわけですから、方法を間違ったり、やり過ぎたりすると逆効果となる危険性もあります。
気持ちよく便秘を解消するためにも、いくつかのポイントに注意しながらツボ押しをするよう心掛けましょう。
(1)リラックスして行うこと
ツボ押しの効果を最大限に引き出すには、リラックスが重要です。緊張して体が強ばっている状態では、気の流れが不充分になりますので、せっかくツボを刺激しても満足な結果が得られにくくなります。
ですから、お風呂上がりや就寝前などに、体を温かくした上で行うのが良いでしょう。
ただし、リラックスしているからといっても、お酒を飲んでいるときは厳禁です。血行が良くなりすぎていても逆効果だからです。
(2)気持ちよいと感じることがベスト
ツボを刺激する回数や時間などは、あくまでも目安に過ぎません。人間の身体は人それぞれ違いますから、ツボの効果も人によって変わってくるのです。ある人にとって10回が適切だったからといって、ほかの方でも同じである保証はありません。
最初は目安を参考にしつつ、慣れてきたら回数や時間を調節すると良いでしょう。自分にとっての最適な押し方を知ることが、ツボ押しで健康になるための極意です。
ツボ刺激で問題が生じたら
もし、ツボ押しをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐにツボ押しをやめ、医師の判断を仰ぎましょう。
素人が自分でツボを押すと、どうしても間違えて別の場所を押してしまったり、強く押し過ぎて筋肉や筋を傷めてしまうケースがあります。
ツボ押しは体の声に耳を傾けることです。気持ちよく感じないのであればそれは体に合っていないということなのです。
ご自身・ご家庭でいわゆるマッサージや指圧(ツボ押し)などをする際の注意点
- 1.マッサージや指圧などは身体に影響を及ぼす行為です。ご自身・ご家庭で行う場合は、部位の把握や力の加減が難しく、身体への影響には個人差があります。
- 2.病気やケガ、痛みがある場合は、マッサージや指圧などをするまえに医師の診断やアドバイスを受けましょう。
- 3.食後、飲酒時、妊娠中など、普段と異なる体調の際は、自己判断によるマッサージや指圧などは避けましょう。
- 4.マッサージや指圧などをしたことで体調が悪くなったり、痛みなどが出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。また、症状が改善しなかったり悪化したりするようなら、医療機関を受診しましょう。
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