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眼精疲労に効く正しい目薬の選び方・使い方

更新日:2016/12/09 公開日:2014/09/01

眼精疲労の治し方

眼精疲労には目薬も効果的ですが、症状によって選ぶべき目薬は異なります。眼精疲労の症状(疲れ目・充血・ドライアイ)にふさわしい目薬の成分、正しい点眼方法について、ドクター監修の記事でお伝えします。

目薬を差す女性

現代はテレビやパソコン、スマートフォンの普及により、以前にも増して目を酷使する時間が多くなりました。「目薬が手放せない」という方も多いことでしょう。そこで、眼精疲労に効く目薬(成分)の選び方を症状別にご紹介します。

 

目薬の正しい選び方~眼精疲労の症状別

(1)「疲れ目」に効く目薬の成分
目のピント調節をしている水晶体の周りに毛様体筋という筋肉があり、この筋肉は近くの物を見るときに縮んで緊張します。この緊張状態が続くと疲れ目となります。

疲れ目には、目のピント調節をサポートする「メチル硫酸ネオスチグミン」という成分や、末梢神経に働きかけて目の疲れを取る成分「シアノコパラミン(ビタミンB12)」を含む目薬を選ぶと効果的です。

(2)「充血」に効く目薬の成分
目を酷使すると、その疲れを回復させようとして目に栄養や酸素を運ぼうとする機能が働きます。この際、目の周りの血液循環が高まるので、血管が拡張して赤く見えます。これが充血です。

このような目の充血には、血管を収縮させる成分(血管収縮剤)の「塩酸テトラヒドロゾリン」や「ナファゾリン塩酸塩」を含む目薬があり、即効性がありますが、収縮作用は数時間で元に戻り、点眼に依存し、繰り返すことで、血管周囲の筋肉が太り、常時充血をきたす可能性があるため、使用には注意が必要です。栄養成分も必要ですので、毛様体筋の働きをサポートする「ビタミンB12」や代謝を促進する「ビタミンB6」が含まれているものを選びましょう。

(3)「ドライアイ」に効く目薬の成分
ドライアイは、涙の分泌・排出のバランスが崩れて目の表面が乾燥し傷がつき易くなる病気です。目がショボショボする、ゴロゴロするといった症状が現れます。パソコンや車の運転など長時間まばたきをしない作業や、コンタクトレンズの長時間の装着、ストレスや加齢による涙の量の減少など原因はさまざまです。

ドライアイには、角膜表面を保護する働きのある「コンドロイチン硫酸ナトリウム」を含む目薬を選ぶとよいでしょう。


また、目薬には“さし心地”にも違いがあります。目をすっきりさせてリフレッシュしたい場合は、ハッカ油などを配合した清涼感のある目薬を。目をうるおわせて異物感を取り除きたい場合は、「コンドロイチン硫酸ナトリウム」のような保水効果が高く、涙に近い成分の目薬がおすすめです。

目薬の点眼時における注意

点眼前は、手を石けんでよく洗って清潔な状態にします。指やまつ毛が目薬の容器の先に触れることがないように注意してください。キャップも清潔な場所に置くと雑菌による汚染防止になります。感染の観点から、家族などと点眼を共用することは厳禁です。

目薬は、一度に多く点眼すればよいわけではありません。瞼の炎症を引き起こす可能性もありますし、左右1滴ずつで十分です。点眼後はしばらく瞼を閉じるか、目頭の下方を軽く抑えて目薬がまぶたの小孔から喉の方に流れないように(鼻涙管)します。また、2種類以上の目薬を点眼する際には、5分程度の間隔をあけると効果的です。

このように、目薬の選び方は症状によってさまざまです。自分に合った目薬を選んで、眼精疲労の回復に役立ててください。目薬を使い続けても症状が改善されない場合は、早めに眼科で診察を受けましょう。