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発達障害の原因とは

更新日:2017/11/07 公開日:2014/10/01

発達障害・子供の精神障害

アスペルガーなどと呼ばれる発達障害を持った人は少なくありません。発達障害の原因や、主な発達障害の特徴に関してドクター監修の記事で解説しています。

アスペルガーなどと呼ばれる発達障害を持つ人は少なくありません。ここでは、発達障害の原因として挙げられているものや、主な発達障害の特徴について解説します。ひとくちに発達障害と言ってもその症状はさまざまです。発達障害の原因や、主な発達障害の特徴に関して解説していきます[1]。

発達障害の原因とは

結論から言うと、現代医学では発達障害の原因を特定するまでには至っていません。現状、症状を完全に消し去るような治療法が存在しないのはそのためです。しかしながら、脳になんらかの問題が起きていることが原因となっていることは明らかです。これまでに発達障害の原因として考えられているものには、以下のものがあります[1]。

染色体(遺伝子)異常

遺伝子や染色体の異常 - ダウン症候群、レット症候群などが発達障害の原因となる可能性が考えられています。

周産期異常

妊娠期に、アルコールなどの物質を取り入れたり、ある種の感染症にかかったりすると、未熟児出産によって発達障害が現れる可能性があります。

幼少期の病気

幼少期の病気によって脳にダメージを受けると発達障害を持つ可能性があります。

環境面の影響

現在では否定的ですが、教育などの環境の影響によって発達障害が生じるという説もあります。

新生児の低血糖症

低血糖症によって脳にダメージを生じ、発達障害へとつながる説もあります。

上記にあげた原因とされるものは、いずれも明確な確証があるわけではありません[2]。

発達障害の種類と特徴

ひとくちに発達障害と言っても、さまざまな種類が存在します。代表的な発達障害について、その特徴を簡潔に解説します。

自閉スペクトラム症

2013年5月に「DSM」という国際分類のガイドラインが、第五版である「DSM-5」として改定されました。その中で挙げられている自閉スペクトラム症(ASD)は、従来は「広範性発達障害」と呼ばれていたものです。DSM-5でこの名称が採用されました。その考え方は、虹のスペクトラムのようにさまざまな症状があるとして、広い概念としてとらえられています。DSM-5では社会的コミュニケーションの障害や、限局された反復的な行動が診断基準となっています。

国際分類ではアスペルガー症候群はなくなりましたが、日本の診断では用いられています。アスペルガー症候群は自閉症の軽度なタイプと考えられていました[1][2][3][4]。

学習障害(LD)

知的障害が見られないにもかかわらず、特定分野について習得するのが困難という障害です。話す、聞く、書く、読む、計算する、推論するといった基本的な能力のうち、通常どおりに習得できない能力が存在する場合、学習障害が疑われます[1][2][3][4]。

注意欠如・多動症(ADHD)

「多動性」、「不注意」、「衝動性」の3つの症状があるとされています。多動性の症状としては、子供の場合、授業中歩き回ったり、じっとしていられなかったりといったもの見られます。不注意の特徴は、集中力が無く、取り掛かっていることに対してすぐ飽きてしまうなどがあります。また、人の話を聴けない、なくし物が多い、後片付けができないなどの特徴もあるようです。大人になると、仕事でケアレスミスが多くて悩む方もいます。衝動性の症状は、すぐかっとなってしまったり、周りの子供にちょっかいを出したりなどがあります。

まとめ

発達障害が疑われるようであれば、まずはその子に上記のような症状がないか、注意深く観察し、ドクターに正確な情報を伝えられるようにしておきましょう。

参考文献

  1. [1]ベンジャミン・J・サドックなど編著. カプラン臨床精神医学テキスト 第3版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016
  2. [2]神奈川県立中井やまゆり園 神奈川県発達障害支援センターかながわA(エース) “発達障害のある人と支援者のために” 神奈川県ホームページ. http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/763603.pdf (参照2017-11-02)
  3. [3]定本ゆきこ "発達障害の理解と支援" 内閣府. http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/soudan/06/s6.pdf (参照2017-11-02)
  4. [4]宮川充司ほか. "アメリカ精神医学会の改訂診断基準 DSM-5: 神経発達障害と知的障害, 自閉症スペクトラム障害." 教育学部紀要 2014; 7: 65-78