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気管支炎の種類 びまん性汎細気管支炎

更新日:2017/02/09 公開日:2015/07/31

気管支炎の種類

びまん性汎細気管支炎は具体的な原因は解明されていないものの、体質的な問題による環境要因と遺伝要因の双方が関わることで発症すると考えられています。ここでは、びまん性汎細気管支炎について、ドクター監修の記事でお伝えします。

「びまん性汎細気管支炎」とは

私たちの体内にある気管支は枝分かれしていて、その末端部分は肺胞に繋がっています。その肺胞へと繋ぐ手前の境界を呼吸細気管支と呼びます。びまん性汎細気管支炎(びまんせいはんさいきかんしえん)とは、この呼吸細気管支が感染によって慢性的炎症を起こすことで激しい呼吸障害を起こしてしまう病気です。発症年齢は幅広く、特に40~50代に多く見られます。

風邪と肺炎、気管支炎の違い

気管支炎や風邪、肺炎は、どれも細菌やウイルスに感染することで呼吸器が炎症を起こしている状態です。咳が長引くなど症状も似ているため、間違われやすくもありますが、どうやって見分ければよいのでしょうか?

風邪の場合

ウイルスの活動場所が比較的狭い範囲に限られており、咳に加えて鼻水などの局所的な症状が多く見られます。また、症状が比較的軽目です。

肺炎の場合

風邪の症状が局所的なのに対し、肺炎では、風邪の症状に加えて咳き込みや胸の痛み、倦怠感、高熱、脈や呼吸の乱れなどの全身症状があらわれます。

気管支炎の場合

気管支の粘膜に炎症が起こるため、痰の量が増加します。また、首や背中の痛み、関節痛、下痢や嘔吐をともなうこともあります。

「びまん性汎細気管支炎」の症状

気管支に炎症を起こした状態のため、慢性的に咳が出ます。痰の量は初期段階は少ないですが、細菌感染などにより悪化し、量が増えて黄色から緑色へと変色します。痰の量が多いのは、びまん性汎細気管支炎の特徴とも言えます。

さらに、坂道や階段を上るなど少し体を動かすだけでも息切れをするようになり、悪化すると動かない状態でも息切れし、ひどい時には呼吸不全になる場合もあります。他にも尿量の減少、足のむくみをはじめ、呼吸の際に「ゼイゼイ」「ヒュウヒュウ」と音が鳴る喘鳴(ぜんめい)や、肺の機能が低下する呼吸不全などの症状が現れることもあります。

「びまん性汎細気管支炎」の原因

びまん性汎細気管支炎のはっきりした原因は、現在のところ解明されていません。しかし、びまん性汎細気管支炎にかかる人の多くが鼻の粘膜が腫れ上がる症状をもつ慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)を合併していることから、体質的要因があると考えられています。さらに、親子や兄弟で発症する例も数多く報告されているため、あわせて遺伝子的な問題も関与している可能性が高いです。発症経験を持つ家族がいる場合には、特に注意が必要です。

「びまん性汎細気管支炎」の治療法

咳に加えて黄色や緑色をした膿性の痰が長期にわたり出続けていた場合は、びまん性汎細気管支炎の可能性があります。診察を受ける場合は、呼吸器内科で診てもらうのがおすすめです。先にも述べた通り、びまん性汎細気管支炎は気道が炎症を起こしている状態です。まずは、、炎症を鎮める必要があります。病院では症状に合わせてマクロライド系と呼ばれる抗生物質を処方してくれます。、その抗生物質を長期間そして少量服用することで改善に向かいます。

咳や痰の改善には投薬や吸入療法、気管支拡張が行なわれます。痰の量が通常の症状より多い場合は、器具によって痰を排出させることがあります。

「びまん性汎細気管支炎」はうつる?

気管支炎自体は気管支が炎症を起こした状態なので、人にうつることはありません。しかし、気管支炎を起こすきっかけとなった細菌やウイルスに感染する可能性はあります。

びまん性汎細気管支炎はその原因が明らかではありませんが、体質的な発症しやすさもあるため、家族が発症した際には注意した方がよいでしょう。

咳が長く続く場合は、早めに病院へ

びまん性汎細気管支炎は、痰の絡む咳が出るなど、風邪とは異なる症状が出ます。普段の咳との違いを感じたら、早めに内科や呼吸器科を受診しましょう。