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ストレスや内臓疾患が原因?腰痛の原因と治療・ストレッチ方法

更新日:2017/04/11 公開日:2015/08/27

腰痛の原因・基礎知識

腰痛の原因として真っ先に思いつくのは、腰の使いすぎや腰に負担をかける急な動きではないでしょうか。しかし、実は腰痛を引き起こす原因には、その他にもさまざまあります。ドクター監修のもと、腰痛の主な原因について解説します。

腰が痛くなると、立ったり座ったりする普段の動作も辛くなりますが、いったい体がどのような状態になると腰痛が起こるのでしょうか?腰痛の主な原因について解説します。

腰痛の種類とは?

腰痛にはいくつかの種類があります。代表的な腰痛は下記のとおりです。

・ぎっくり腰:不自然な姿勢や急な動作などにより生じる

・椎間板ヘルニア:椎間板の一部が膨れたり、髄核が飛び出すことで起きる

・腰部脊柱管狭窄症:脊柱管が狭くなることで末梢神経が圧迫され生じる

・腰椎分離症:腰椎の上関節突起と下関節突起の間にひびが入り分離して生じる

・変形性腰椎症:脊椎の変性により起きる

・骨粗しょう症:骨の中がスカスカになりもろくなって起きる

腰痛の主な7つの原因

腰痛は、主に腰椎(脊椎のうち、腰のあたりにある椎骨)や、その周辺の筋肉に異常が出ることで起こりますが、腰そのものに原因がなくても発症するケースがあります。主な原因について、詳しく見ていきましょう。

原因(1):骨格の障害によるもの

前かがみや中腰など、生活上のさまざまな動きや、重いものを急に持ち上げるなどの急な負荷は、脊椎(特に腰椎)に大きな負担を与えます。これにより骨が損傷すると、腰の痛みとなって現れます。また、悪い姿勢の継続により脊椎のS字カーブがゆがんでしまっても、腰痛が引き起こされます。これは、S字カーブが正常に保たれないと、姿勢の保持や体の動きに無理が生じ、体のさまざまな部位に余分な負担がかかるためと考えられています。

原因(2):筋肉疲労によるもの

腰に悪い姿勢や、腰を急にひねる、何度も曲げるなどの無理な動作を続けると、脊椎だけでなく、腰まわりの筋肉にも負担がかかります。筋肉の損傷によっても、腰痛は起こります。この場合、レントゲンを撮っても異常が見られないことがあり、原因の特定が難しくなることから、多くは原因のわからない「非特異的腰痛」と診断されます。

※非特異的腰痛について、詳しくは

『腰痛が起こる要因と改善・解消のための対策』をご覧ください。

原因(3):血流の悪化によるもの

運動不足や睡眠不足による血流の悪化、肥満や冷え、悪い姿勢、下着の締め付けなどによる血管の圧迫によっても、腰痛が起こります。特に、不規則な生活で体に疲れが溜まっているときは、血流が悪くなって筋肉の柔軟性が低くなるため、ちょっとした動作でも腰に痛みが起こりやすくなります。また、肥満体型でお腹周りの脂肪が多い人や、きつい下着を着用している人は、血管の圧迫から腰回りの血流が悪くなり、腰痛が起こりやすいとされています。

原因(4):神経の圧迫によるもの

椎間板の中にある神経根が圧迫されると、腰痛を発症します。椎間板は、背骨を構成している椎骨の間にあり、クッションの役割を担っているものです。5つの腰椎の間にもあり、同じ姿勢を続けたり、急に重いものを持ち上げるなどの動作をすると、椎間板の一部が飛び出してしまうことがあります。腰椎と椎間板の後ろには神経があり、飛び出した椎間板がこれを圧迫すると、腰や下肢に痛みやしびれが起こります。

原因(5):ストレスなどの心因性によるもの

ストレス、不安、鬱などの心の不調によっても、腰痛が起こることがあります。このような腰痛は、現代になって多く見られるようになりました。これは、ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、血流の悪化や筋肉の緊張が引き起こされることで起こると考えられています。また、ストレスが蓄積すると、普通なら感じないほどの腰の痛みでも強く感じるようになるといわれています。それは、ドーパミンシステムが崩れるためです。ドーパミンは脳内物質のひとつですが、脳は痛みを感じるとこれを大量に分泌し、体を守るという機能を持っています。しかし、慢性的にストレスを受けていると、脳内物質のバランスが崩れてドーパミンの分泌が減少するため、痛みを強く感じるようになるのです。この痛みがストレスとなり、さらなる腰痛を引き起こすという悪循環に陥ることもあります。骨の異常など、原因がはっきりしている腰痛の場合でも、痛みがひどい場合はストレスにより増幅している可能性があります。

原因(6):内臓の病気によるもの

胃や肝臓、脾臓の炎症性の疾患、尿路結石、腹部大動脈瘤、子宮内膜症など、内臓の疾患によっても、腰痛が起こることがあります。じっと動いていなくても痛かったり、血尿や腹痛をともなう場合は、内臓疾患の可能性があります。早めにドクターの診断を受けましょう。

※疾患(しっかん)とはいわゆる病気のことです。

原因(7):脊椎関節炎によるもの

接骨院などで治療を受けたり、安静したりするなどの対応をしても症状が改善しない場合は、脊椎関節炎による腰痛である可能性があります。脊椎関節炎の特徴は、腰痛の発症が40歳以下であること、体操・運動によって症状が軽減すること、急に痛くなるのではなく徐々に発症すること、3か月以上痛みが持続すること、他にも疲労感、体重減少、発熱などの全身症状や関節周囲の痛みといったことが挙げられます。これらに該当する人は、脊椎関節炎による腰痛かもしれません。

腰痛の治療方法とは?

腰痛の治療方法は病院によって異なりますが、主として下記のような治療法が使われます。

薬物療法について

腰痛の薬物療法では「非ステロイド性消炎鎮痛薬」や「筋緊張弛緩薬」が処方されます。炎症を抑えたり、痛みを緩和させたりして治療をしていきます。

神経ブロック療法について

腰痛を引き起こしている神経あるいはその周囲組織に直接、局所麻酔薬やステロイド剤を注射する治療法です。痛みの緩和と炎症の抑制を目的に治療されます。

理学療法について

「運動療法」や「温熱療法」などを使って腰痛の痛みを緩和したり、改善したりする方法です。

そのほか、より詳しい腰痛の治療方法については

『病院で行われる腰痛治療とは』で紹介してますので、ご覧ください。

自宅でできる「ストレッチ法」とは?

腰痛を改善・予防するためのストレッチ法もあります。腰の筋肉が硬くなってしまう原因には、体のほかの部位も関係しているため、腰痛を改善、予防するには、腰に関係するすべての部位をほぐす必要があります。以下でそれぞれ紹介します。

背筋のストレッチ

仰向けに寝て、ヒザを抱えて丸くなります。そのまま、おへそを覗き込むようにしてゆっくりと背骨を伸ばします。何度かくりかえしてみて、痛みが出るようでしたら中止しましょう。

腰のストレッチ

仰向けに寝て、右ヒザを曲げて左手で持ち、左にツイストします。このとき、上半身はそのままで、腰から下だけをひねりましょう。右ヒザが床につかなくてもOKです。反対も同様に行いましょう。

お尻のストレッチ

仰向けに寝て、左脚の太ももに右の足首を乗せ、4の字に組みます。両手で左ヒザの後ろ側を持ち胸に引き寄せ、右のお尻を伸ばしましょう。足を組みかえて、反対も同様に行います。

背骨のストレッチ

四つんばいになり、猫のように背中を丸めたり反らせたりします。丸めるときは息を吐きながら、みぞおちを引き上げるように、反らすときは吸いながら、胸を左右に開いて肩を引き下げるようにしましょう。

足の付け根(腸腰筋)のストレッチ

四つん這いの姿勢になります。そこから、右脚はヒザを立てて前に出し、左脚は後ろに伸ばします。右脚の太ももに胸をつけるようにして体重を前にかけ、20秒~30秒間左脚をしっかり伸ばしましょう。逆も同様に行います。3セットほど行うといいでしょう。

内もものストレッチ

あぐらをかくように座り、両足の裏を合わせます。足先を持って背中をまっすぐにしたまま、上半身を前へ倒して内ももを伸ばし、股関節をほぐします。このとき、なるべくかかとは股間に引き寄せるようにしましょう。ヒザも左右均等に床に近づけてください。股関節がかたい方は、できる範囲で大丈夫です。

太もも(裏側)のストレッチ

足を伸ばして座った長座の姿勢から前屈します。なるべく背中はまっすぐ伸ばし、かかとを突き出して太ももの裏側が伸びているのを感じましょう。太もも裏の筋肉がかたい方は、片ヒザを曲げ、片足ずつ行ってください。

太もも(前側)のストレッチ

横向きに寝て両ヒザを曲げます。上の足首を手で持ち、かかとをお尻に引き寄せて太ももの前側を伸ばしましょう。反対も同様に行います。

腰痛がみられたらドクターに相談しましょう

腰痛の原因は1つだけのこともあれば、複数の原因が関与しているケースもあります。自己判断での対処は悪化を招く可能性があるので、なかなか治らない、痛みがひどいという場合は、専門医に相談しましょう。

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