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仙腸関節の働きと腰痛との関係

更新日:2017/01/30 公開日:2015/08/27

腰痛の原因・基礎知識

脊椎を支える骨盤の中央で、仙骨と腸骨を結合している仙腸関節。不具合が起こると腰痛につながるとされますが、これは体のどのような仕組みによるものでしょうか?ドクター監修のもと、仙腸関節と腰痛との関係について解説します。

仙腸関節は、腰椎を支える重要な役割を担っているものなので、不具合を起こすと腰痛の原因となります。仙腸関節の仕組みと、腰痛との関係について解説します。

仙腸関節と腰痛の関係

仙腸関節は、骨盤の中央にある仙骨と、仙骨の両側にある腸骨をつなぐ関節です。靭帯で強く結び付けられ、骨盤が体を支える土台となっています。言うならば、ビルの免震構造のようなもので、脊椎の根本でバランスを保つ役割を担っているのです。

中腰になって重たい物を持ったりすると、仙腸関節に異常な負荷が加わることで関節がずれ、機能障害を起こすことがあります。仙腸関節が機能障害を起こすと、腰に痛みが走ったり、全身のさまざまな部位に痛みやしびれ、コリなどが起こります。これを、「仙腸関節症」と呼びます。仙腸関節症は出産後の女性に見られることが多いですが、他にも、老若男女問わずさまざまなタイプの人に起こるとされています。

仙腸関節のずれにより骨盤がゆがむと、脊椎にも異常が起こることがあります。これにより全身のバランスがくずれると、頭痛や肩こりなどの症状が引き起こされることもあります。

仙腸関節症の症状

仙腸関節症を発症すると、以下のような症状が見られます。

  • 仰向けで寝られない
  • 長時間椅子に座れない

また、仙腸関節症で見られる腰痛には、仙腸関節を中心とした痛みが多いものですが、お尻や足のつけ根、下肢にも痛みが出ることがあります。ぎっくり腰など、急性腰痛の一部には、仙腸関節の捻挫が原因になるものもあるとされています。しかも、仙腸関節のねじれを正さないと、慢性腰痛の原因になることもあります。

仙腸関節症の診断と治療

仙腸関節症の診断は問診と触診により行われますが、症状が腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)や腰椎椎間板ヘルニアと似ているため、注意が必要とされています。仙腸関節の可動域が非常に狭いことから、レントゲンやCTといった画像検査による診断は困難です。

治療法には、鎮痛剤の服用によって痛みを抑えたり、骨盤ベルトの着用といった保存療法のほか、関節運動学に基づくアプローチや鍼治療などがあります。仙腸関節の動きを止める手術を行う場合もあります。

仙腸関節と腰痛のまとめ

仙腸関節と腰痛の関係、ならびに仙腸関節症の症状や治療法について解説しました。仙腸関節のある骨盤は、腰を支える重要な部分です。中腰で重たいものを持つなどの腰に負担をかける動作をできるだけ控え、負担をかけない生活を心がけることで、腰痛をはじめとしたさまざまな不調を予防しましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 整形外科

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