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帯状疱疹の症状 気になる痛みは?後遺症は?

更新日:2017/12/12 公開日:2016/03/22

帯状疱疹の基礎知識

帯状疱疹を発症すると、どんな症状が現れるのでしょうか。どういった痛みを感じる?目に見える症状は?痛みはいつまで続く?発疹が現れやすい部分や後遺症にかからない方法は?さまざまな疑問についてドクター監修の記事で説明します。

帯状疱疹の発生頻度は人口1000人当たり年間4.15人で、年齢とともに増加します。70歳台でピークとなり、7.84人なります。女性のほうが発生頻度は高く、季節的には夏期に高い傾向があります[1]。

帯状疱疹を発症すると、具体的にはどんな症状が現れるのでしょうか。

水疱ができてから治るまでの症状の経過

帯状疱疹は、表面上はなにも異常のない皮膚がいきなりピリピリ、ズキズキと痛み、知覚異常、かゆみが起こることから始まります。痛みが出始めて数日から約1週間後に、やや盛り上がった赤い斑点が帯状に現れ、1~2日後にはその下から粟粒状~小豆大の水ぶくれ(水疱)が出現します。水ぶくれは、真ん中に少しくぼみが見られます。

その後赤みは徐々に引いてき、透明だった水ぶくれは膿が混じって黄色く濁り、乾燥してかさぶたとなった後、約三週間で自然に治癒します[1]。

水ぶくれが多く見られる体の部位

水ぶくれが一番多く見られるのは、胴体上部(胸から背中にかけて)です。続いて胴体下部(お腹や背中の下部)や顔面、ひたいや眼の周囲に見られることもよくあります。上半身への発症が半数以上です。

また、神経は体の中心線から左右に分かれて伸びているので、発疹は体の片側に発生することがほとんどであり、これが帯状疱疹の特徴のひとつとなります。

帯状疱疹の症状・痛みはいつまで続く?

皮膚の発疹は、1~2週間をピークに3週間~1か月ほどで治り、痛みの程度はほとんど自覚しない程度のものから強い痛みを感じる場合までさまざまです。

早期に治療を行わないと、痛みだけが長期間にわたり残る原因となりますので、できるだけ早く痛みの治療を始めましょう[1]。

帯状疱疹の治療

皮膚症状に対する治療

皮疹発症から72時間以内に、抗ウイルス薬を1週間にわたって内服をするよう推奨されています。早期の投与が望ましいですが、72時間を超えていても効果は期待できるのでなるべく早く受診しましょう。抗ウイルス薬の投与で、皮疹の治癒促進、痛みの緩和、痛みの消失までの期間短縮が期待されます[1]。

外用薬の使用

抗ウイルス薬の外用剤も存在し、抗炎症薬も帯状疱疹に適応のあるものがあります。症状に合わせて処方してもらえますので、しっかりと症状を伝えましょう[1]。

痛みに対する治療

帯状疱疹の初期に痛みがひどい場合、帯状疱疹が治った後に痛みが残存する「帯状疱疹後神経痛」の原因のひとつとなることがわかっています。帯状疱疹後神経痛への移行を防ぐ効果も期待できるために、積極的に痛みを治めることが望ましいといえます。

まずは内服による鎮痛を行います。軽症例ではアセトアミノフェンやNSAIDs(アスピリンやロキソプロフェンなど)の投与が行われます。これで不十分な場合は神経痛に適応のある薬剤があわせて使用されることがあります。

急性期の強い痛みに対しては、神経ブロック注射が効果的とされています。持続硬膜外ブロックや、末梢神経ブロックといった治療法が行われます[1]。

帯状疱疹後神経痛

発症リスクの要因

帯状疱疹後神経痛になりやすいのは、高齢の方、急性期の痛みが強い方、皮疹が重症であった場合、また皮疹の知覚異常が存在した場合であるのと報告があります[1]。

治療法

第一選択薬は帯状疱疹後神経痛に適応があるプレガバリン(商品名リリカ)です。抗うつ薬などが応用されることもあります。帯状疱疹がでてきた後で我慢できないような痛みが現れたら病院を受診するとよいでしょう[1][2]。

参考文献

  1. [1]"帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛" 日本ペインクリニック学会 https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide01_09.pdf (参照日 2017/12/4)
  2. [2]"リリカカプセル添付文書" 医薬品医療機器総合機構 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1190017F1029_1_02/ (参照日 2017/12/4)