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円形脱毛症の治療法について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

円形脱毛症の治療

円形脱毛症の治療法は、脱毛面積の大きさや病気が始まってからの期間などを考慮して、患者ごとに適した治療法が選択されます。ここではドクター監修のもと、どのような治療法があるのかを具体的に解説していきます。

円形脱毛症の治療法にはさまざまな方法があります。ここでは、症状や発症してからの期間に応じて、どのような治療法があるのかを解説します。

円形脱毛症の治療法とは

円形脱毛症は原因がはっきり解明されていないため、根治に至る治療法は、まだ解明されていません。しかし、日本皮膚科学会が、これまで行われてきたさまざまな治療法をすべて検証して診療ガイドラインを作成しており、このガイドラインを元に、脱毛面積の大きさ、病気が始まってからの期間に応じて、適した治療法が選択されます。

軽度(脱毛面積が25%未満)の円形脱毛症の治療

脱毛面積が25%未満の軽度の円形脱毛症で、発症してから半年未満の場合は、ステロイド外用、塩化カルプロニウム(フロジン液)やミノキシジルといった外用薬や、グリチルリチン、セファランチン、抗アレルギー薬などの内服薬を用いて様子を見ます。それぞれの薬の特徴は、『円形脱毛症の治療で用いられる薬とは』の記事で解説しているので、そちらをご覧ください。

軽度の円形脱毛症で、発症してから半年以上経っている場合は、局所免疫療法やステロイド局所注射を行います。また、外用薬や内服薬のほかに冷却療法、直線偏光近赤外線照射療法 (スーパーライザー療法)、PUVA療法といった処置療法を併用することもあります。

ステロイド局所注射

円形脱毛症は、免疫機能の誤作動(自己免疫異常)によって、毛包が免疫細胞(リンパ球)に攻撃されてしまい、炎症を起こすことで生じると考えられているため、免疫機能を抑制して炎症を抑えるステロイド剤が治療に用いられる場合があります。ステロイド局所注射とは、このステロイド剤を注射で注入する治療法です。高い効果がある反面、注射をする際に強い痛みを伴ったり、副作用として注射した部位が陥没してしまうことがあります。

局所免疫療法

特殊な薬品を脱毛している部分の頭皮に塗り、弱いかぶれを引き起こすことで、毛包周辺で攻撃をしているリンパ球を抑える別のリンパ球を集め、発毛を促す治療法です。慢性化、重症化している人には、もっとも効果的な治療法とされていますが、即効性はなく、治療期間は半年~1年以上と、じっくりと取り組む必要があります。

冷却療法

ドライアイスや液体窒素を脱毛している部分頭皮に当てることで、誤作動を起こしているリンパ球の働きを抑えて発毛を促す治療法で、治療の際に軽い痛みがあります。

直線偏光近赤外線照射療法 (スーパーライザー療法)

スーパーライザーと呼ばれる装置で、脱毛している部分の頭皮に、特殊な赤外線を照射する治療法です。この赤外線は体の奥の方まで届くので、自律神経を刺激することができ、副交感神経の働きを高め、血行をよくしたり、リラックス効果をもたらしたりするといわれています。

PUVA療法(紫外線療法)

紫外線を照射することで、毛包を攻撃しているリンパ球の働きを抑え、発毛を促す治療法です。ただし、髪が生えてくると紫外線を照射できなくなります。

重度(脱毛面積が25%以上)の円形脱毛症の治療

脱毛面積が25%未満の軽度の円形脱毛症で、発症してから半年未満の場合は、外用薬、内服薬、処置療法に加えて、ステロイドパルス療法やステロイド内服が行われることがあります。

ステロイドパルス療法

ステロイド剤を点滴で3日間ほど大量投与する治療法で、入院が必要です。また、副作用として不眠、動悸、頭痛、微熱、倦怠感などの症状が出ることがあります。

ステロイド内服

ステロイドの内服薬は効果が高い反面、長期間服用すると肥満、糖尿病、生理不順、消化器不全などの副作用が出ることがあります。このため、2~3か月間のみの服用となりますが、服用を中止すると再び毛が抜け始めることがあります。

軽度の円形脱毛症で、発症してから半年以上経っている場合は、局所免疫療法が第一選択肢になります。また、外用薬や内服薬、処置療法を併用することもあります。ただし、ステロイド内服とステロイドパルス療法は行われません。

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