スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

心房細動の治療方法について

更新日:2018/05/17 公開日:2016/10/24

心房細動の治療

心房細動の治療では、脳梗塞を防ぐための抗凝固薬の投与と、不整脈や心拍数を調節する薬物治療、完治のためのアブレーションや外科手術が行われます。症状によっても変わる心房細動の治療法について、ドクター監修のもと解説します。

心房細動の治療は不整脈を停止させるだけではありません。お薬による不整脈の停止や脈拍のコントロール、電気的な除細動やカテーテルアブレーションという根治術もあります。また、心房細動を起こす根源であるメタボリック症候群の治療、生活習慣の改善なども重要となってきます。ここでは、心房細動のさまざまな治療法について解説します。

まずは生活習慣の改善を

心房細動を誘発する要因として、肥満や高血圧、飲酒や喫煙、過度のストレスなどが考えられています。また糖尿病や脂質異常などのメタボリック症候群にともなう動脈硬化は心臓に負担をかけ、結果的に心房細動を起こしやすくする因子であることが分かっています。これらの因子を取り除くため、まずは生活習慣の見直しを行い、メタボリック症候群を改善することが治療の第一歩です。

薬物治療で症状を抑える

心房細動の治療においては、まず脳梗塞を予防するために血液の抗凝固薬が投与されます。その後、リズムコントロールとレートコントロールという2種類の薬物治療が行われます。

心房細動に対する薬物治療の方法は、リズムコントロールとレートコントロールという2つに大別されます。

またこれとは別に、主たる合併症としてもっとも重大なもののひとつに脳梗塞などをはじめとした血栓塞栓症(けっせんそくせんしょう)があります。この予防のために、リスクの高いケースにおいては抗凝固療法が行われることがあります。

リズムコントロールとは

リズムコントロールとは、不整脈自体を抑制することにより、心房細動の異常な脈拍や不快感を取り除く治療法です。脈が乱れている自覚が強い場合に選択される割合が多く、これまで主流とされてきました。

レートコントロールとは

レートコントロールとは、不整脈自体の抑制ではなく、心拍数のコントロールを行うことで、症状を軽減する治療法です。リズムコントロールに比べてデメリットが少なく、症状の改善にも違いがあまり見られないことから、近年選択される割合が増えています。自覚症状がそれほどない場合に、経過を見るために行われることもあります。

アブレーション治療

カテーテルを用いて、心臓の内側から不整脈が発生する原因となっている電気回路を焼き切る、もしくは電気的に隔絶する処置を行う治療法です。

従来の高周波電流による方法に加え、最近ではホットバルーン法やクライオ(冷凍)バルーン法など、さまざまな処置方法があります。

外科手術

他の治療法によって改善が見られなかった場合に、外科手術を選択する場合があります。たとえば、発作性心房細動に洞不全症候群を合併していて、徐脈と頻脈の両方があるタイプの人の場合、薬物的な対応も困難で、アブレーションもできないとなると、せめて徐脈だけでも押さえるために、ペースメーカーを植え込む手術を行うことがあります。

また、脈不整による自覚症状がきわめて強い方に対して、房室伝導を完全に焼き切って、心室ペーシングに乗せてしまって、脈不整だけでもなくしてしまう治療もあります。

ヘルスケア本