肌がヒリヒリするのは、よくみられる肌トラブルのひとつで、さまざまな原因が考えられます。ヒリヒリと痛みを感じるほかに、見た目にどのような症状があらわれているか、かゆみをともなっているかなどを確認し、原因を探して早く対処することが大切です。この記事では、肌がヒリヒリするときに考えられる原因と、対処方法を紹介します。
肌がヒリヒリするとはどういう状態?
ここでいう「肌がヒリヒリする」というのは、皮膚の特定の箇所にヒリヒリ、ピリピリとした痛みを感じる症状を指します。痛みは軽いものから、風が当たるだけで痛むなど、ちょっとした刺激で強い痛みを感じるものまでさまざまです。
ヒリヒリと皮膚に痛みを感じる原因
ヒリヒリとした痛みの原因はさまざまで、部分的な場合もあれば広範囲におよぶこともあります。また、スキンケアや紫外線、ウイルスの影響によって起こることもあります。
原因1:赤ニキビ
ニキビのできはじめは、白っぽい「白ニキビ」です。この時点では痛みを感じることは少ないですが、悪化すると患部が炎症を起こし、赤みと、さわるとヒリヒリした痛みをともなう「赤ニキビ」に進行します。
原因2:化粧品かぶれ
敏感肌の方が感じやすいヒリヒリ痛みが「化粧品かぶれ」です。
化粧品かぶれとは接触性皮膚炎の一種であり、化粧品に配合されている香料や着色料などの成分にアレルギー反応を起こしたり、アルコールや界面活性剤、強酸など化粧品の成分が肌に刺激となり、ヒリヒリとした痛みや赤みが起こります。また、新しい化粧品を使って肌に異常があらわれた場合は、ただちに使用を止めましょう。
原因3:肌の菲薄化(ひはくか)
顔に髪や服がふれたり、洗顔時や洗顔後に肌がヒリヒリするなど、ちょっとした刺激で肌に痛みを感じるのは、肌の菲薄化が原因として考えられます。
肌の菲薄化とは、皮膚が薄くなっている=角質層が薄くなっている状態のこと。肌のバリア機能が低下して、外部からの刺激が肌の深い部分にまで届くことにより、痛みを感じてしまうのです。角質層が薄くなると皮膚の水分量が低下し、乾燥肌につながります。肌の菲薄化の原因の多くは、加齢による女性ホルモンの減少であるといわれていますが、スキンケアのやりすぎやステロイドの長期使用などにより、20代など若い世代にも菲薄化が見られることもあります。
原因4:紫外線による刺激
紫外線は肌に刺激を与える大きな要因です。紫外線を無防備に浴び続けたことにより、日焼けをして肌がヒリヒリするケースが見られます。個人の体質により、赤みがでる場合があります。
原因5:摩擦による刺激
衣類の繊維や、化粧水をつけるときのコットンをパッティングした刺激などでヒリヒリ痛みが起こるケース。また、洗顔やクレンジングの際にゴシゴシとこすり過ぎて肌の表皮が傷つき、ヒリヒリする場合もあります。特に、肌のバリア機能が落ちて敏感肌になっている状態だとこのような症状が起こりやすくなります。
原因6:帯状疱疹の症状
水痘・帯状疱疹ウイルスの影響で神経がダメージを受け、身体の一部に、帯状に発疹と激しい痛みが現れる帯状疱疹。季節の変わり目で体調を崩すなどして、免疫力が低下しているときに起こりやすくなります。初期症状ではヒリヒリ、ピリピリした痛みが起こりやすく、その後発疹があらわれ痛みが増していきます。
肌のヒリヒリ、肌荒れの改善・対処方法
肌のヒリヒリした肌荒れを改善・対処する方法を紹介します。
方法1:赤みがある場合は早めに受診を
患部が熱をもっていたり、赤みがみられる場合は、炎症を起こしている可能性が高いので、皮膚科で診察を受けましょう。赤ニキビの場合は、時間が経てば治まりそうであれば様子をみます。患部を清潔に保ち、油分を与えないように注意しましょう。
方法2:化粧品かぶれの場合は皮膚科に
化粧品を変えたり、特定の化粧品を使ったりすると肌がヒリヒリした痛みや、かゆみなどの症状が起こる場合、成分の一部にアレルギーを持っていたり、化粧品の刺激が強すぎる可能性があります。
アレルギー反応は、体内の「抗体」が異物を排除しようとして起こる皮膚炎です。その人にとってアレルギー反応を起こす成分がごくわずかな量だったとしても症状があらわれるのが特徴です。
化粧品を持って皮膚科を受診すれば、どの成分が肌に合わないのか、アレルギー原因物質を特定することができるでしょう。
方法3:しっかり保湿で角質層をケア
ヒリヒリするものの炎症がない場合や、病院に行くほどでもない場合は、角質層を生まれ変わらせるためのケアがよいでしょう。肌の乾燥状態が疑われるため、「セラミド」など保湿成分を含んだ化粧品で肌にうるおいを与えるのがポイント。ヒリヒリした痛みが起こるときは、肌のバリア機能が低下しているので、保湿をすることでバリア機能を回復が期待。
方法4:正常なターンオーバーを促す
肌が敏感でヒリヒリしてしまう理由として、ターンオーバーの周期が早過ぎる可能性があります。ターンオーバーが早過ぎると、角質細胞が育ちきらず、未熟なままで角質層を形成します。このような状態の角質層では、乾燥しやすく外部からの刺激にも弱く、さまざまな肌トラブルを招きます。
ターンオーバーの周期が早まる原因は、ピーリングなど角質ケアのしすぎや、化粧品の成分が強すぎるなど、過剰なスキンケアにあることが少なくありません。肌がすぐにヒリヒリしてしまうという方は、肌に刺激を与えないようにし、保湿を心がけることが大切です。保湿成分を含んだ刺激の少ない化粧品でスキンケアをしましょう。
方法5:洗顔やクレンジングは低刺激を意識
過剰な洗顔やクレンジングで、肌トラブルを起こしやすくなっているケースも多々あります。洗顔を行うときは洗顔料をたっぷり泡立て、摩擦を起こさないようにやさしく洗い上げます。クレンジングはメイクの濃さに合わせた洗浄力のものを使いましょう。なるべく肌に負担をあたえず、こすらず、短い時間で落とせるものがいいでしょう。
方法6:肌によい食事を心がける
ヒリヒリ肌を改善するためには、ターンオーバーが安定していることが重要。なかでも、すこやかな肌を作るのに欠かせないのが栄養バランスのとれた食事です。毎日の食事では、タンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を積極的にとりましょう。極端なダイエットや偏食は、肌トラブルの元となります。
タンパク質が多く含まれている卵や大豆、ビタミンCが豊富なレモンやブロッコリー、緑黄色野菜や、ビタミンAを含むレバーなどを意識的に摂ることがおすすめです。
まとめ
ヒリヒリ肌を改善するためには、しっかり保湿をして角質層をケアしたり、栄養バランスのよい食事を心がけることがポイントです。化粧品かぶれの可能性がある場合や、赤みがみられるときは、皮膚科を受診しましょう。
ニキビや敏感肌で悩んでいる方も、日頃のケアを見直すことで、肌質の改善が期待できます。少しずつ実践してみてくださいね。
敏感肌におすすめの化粧品 関連記事
-
赤ら顔に必要な対策とオススメ化粧水5選!
#赤ら顔 #化粧水
-
赤ら顔を上手にカバーする化粧下地の選び方
#赤ら顔 #化粧品
-
BBクリームは肌に悪い?肌への負担はファンデーションとどちらが少ない?
#BBクリーム #肌に悪い
-
敏感肌にはCCクリーム・BBクリームどちらがおすすめ?
#CCクリーム #敏感肌
-
敏感肌の肌荒れにおすすめ!赤みやヒリヒリの改善方法
#肌荒れ #赤み #ヒリヒリ
-
肌に優しいメイク落としは?敏感肌のおすすめクレンジングを紹介
#メイク落とし #肌に優しい
-
突然、化粧水が肌にしみる!敏感肌のケア方法と化粧品の選び方
#化粧水 #しみる
-
メイク落としと洗顔料の違いと順番
#メイク落とし #クレンジング #洗顔
-
かんたんチェック
どうしたらいいの?あなたの「イライラ度」チェック
-
かんたんチェック
10年後のキレイのセルフチェック
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。