パサパサに乾燥した髪の毛は、まとまりが悪くスタイリングも決まらないという困りもの。見た目のつやも失われるので、できればすぐにでもなんとかしたいですよね。
そのような乾燥した髪におすすめなのが、トリートメントを使用したケア。まずは、なぜ髪の毛がパサパサに乾燥するのか原因をチェックし、トリートメントで期待できる効果を見ていきましょう。
髪がパサパサと乾燥する原因
髪の毛がパサパサに乾燥する原因はさまざまです。
- キューティクルがはがれる
- キューティクルが開く
- 空気の乾燥 など
キューティクルとは、髪の毛の一番外側をおおっている、うろこのように重なり合った組織です。髪の内側から水分やタンパク質が失われないよう、通常は閉じています。キューティクルが閉じている状態は、つややかな髪の見た目にもつながります。
キューティクルが開いたりはがれたりする原因は何なのでしょうか。
キューティクルが傷む理由
キューティクルが開いたりはがれたりする理由はさまざまです。たとえば、髪を洗ったり乾かしたりするときにこすったり、無理にブラッシングしたりといった外部からの刺激はキューティクルがはがれたり傷ついたりする原因となります。
同じく外部のダメージとして見逃しやすいのが、紫外線によるダメージです。紫外線を浴びるとキューティクルを構成するタンパク質が変性し、ダメージにつながります。
また、髪がぬれているときはキューティクルが開いている状態で、非常にデリケートです。ぬれた状態でほかの髪の毛などとこすれるとキューティクルがはがれ落ち、さらに毛髪が乾燥しやすくなります。
一度はがれたり変質したキューティクルは元に戻りません。そのため、髪の毛のダメージをケアするトリートメントは「今すぐツヤ髪を取り戻したい!」という方が活用したいアイテムと言えるのです。
乾燥ヘアのトリートメントの選び方
トリートメントには、髪の傷みの補修や質感をコントロールする役割があります。ですが、最近はトリートメントでも「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」があり、どれを選ぶとよいかわかりにくいかもしれません。それぞれの役割から選び方を解説します。
洗い流すトリートメント(インバストリートメント)の役割
洗い流すトリートメントは、シャンプーで髪を洗った後に使用するもの。適量をなじませたら、5分から10分ほど置いて洗い流すものがほとんどです。以下のような作用が期待できます。
- 髪のツヤ感がアップする
- 髪のハリやコシがアップする
- 髪の毛がしっとりまとまりやすくなる
シャンプーで洗った後、コンディショナーをするとその成分で髪の表面がコーティングされます。トリートメントは、コンディショナーの前に使用するため、髪の毛の内部に成分をじっくり浸透させ、効果が持続しやすいという特徴があります。特にダメージが気になる方におすすめです。
洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)の役割
洗い流さないトリートメントは、お風呂上りのぬれた髪に使用するもの。主に以下のような役割を持っています。
- ドライヤーの熱から髪を保護する
- 指通りをなめらかにする
- 紫外線によるダメージから髪の毛を守る
- 髪の毛が湿気を含みにくくする
洗い流さないトリートメントは、オイルタイプ、ミルクタイプ、ミストタイプの主に3タイプがあります。髪の毛のパサパサ感が強い方はオイルタイプから試してもいいですが、重みが出すぎてしまう場合はミルクタイプをチョイスするといいでしょう。
また、ミルクタイプでも重たく感じる方はミストタイプを選んでみましょう。特に髪が細くねこっ毛の方はミストタイプがちょうどよい場合が多いようです。
トリートメントの選び方まとめ
大まかに「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」に分けられるトリートメントですが、髪の状態に応じて以下のように使い分けることができます。
- ダメージが特に気になるときは洗い流すタイプ
- 髪のハリやコシの低下が気になるときは洗い流すタイプ
- 紫外線やドライヤーの熱など外部の刺激から守りたいときは洗い流さないタイプ
ツヤをアップさせたい場合や指通りを改善したい場合は、時間をかけてケアできるかどうかなどに応じて使いやすい方を選ぶとよいでしょう。
トリートメントの正しい使い方
トリートメントをしっかり選んだら、それぞれのトリートメントの正しい使い方もチェックしましょう。
洗い流すトリートメント
洗い流すトリートメントは、製品ごとに指定された使用頻度があるので、その頻度で使用します。使い方は次のとおり。
- シャンプー後、髪の毛を軽くにぎるようにして、水分をしぼる
- 手に広げ、毛先を中心になじませる
- やさしくもみ込む
- 製品ごとの所定の時間そのままにする
- ヌルヌル感がなくなるまでしっかりとぬるま湯ですすぐ
基本的にはトリートメント後にはコンディショナーは不要です。ただし、髪の傷みが特に気になる場合や、トリートメントだけではツヤやしっとり感が少し足りないように感じる場合などはコンディショナーを併用してみるのもよいでしょう。所定の時間そのままにする時に、シャワーキャップやラップなどを利用すると浸透がより高くなるのでオススメです。髪の長い方は背中に付かないようにしましょう。
洗い流さないトリートメント
洗い流さないトリートメントは、お風呂上がりのぬれた髪に使用するもののほか、乾いた髪に使用するものもあります。
お風呂上がりの髪の毛に使用する製品は、適量を手のひらに取って広げたらタオルドライした髪になじませます。毛先を中心に、髪の毛全体をかきあげるようにしながらもみこむようになじませましょう。この時、地肌にはなるべく付かないようにします。最後にドライヤーで乾かしておしまいです。
乾いた髪に使用する場合も、手にトリートメントを取って手ぐしでなじませます。ミストタイプの場合は、髪の毛に直接スプレーして乾かすだけでケア完了です。
なお、洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントは、髪の状態によっては併用しても問題ありません。髪の毛の状態に合わせて使い分けましょう。
まとめ
トリートメントは、キューティクルがはがれてパサパサに乾燥した髪の毛を、内側と外側からケアしてくれる頼もしいアイテムです。
髪の毛のダメージを内側からケアしたい場合は洗い流すタイプのトリートメント、お出かけ前などにケアしたい場合や紫外線・ドライヤーの熱などから髪の毛を守りたい場合には洗い流さないタイプのトリートメントがおすすめ。朝のスタイリングでコテなどを使うときには、髪を熱から守るために洗い流さないトリートメントを使用するのもよいのではないでしょうか。
今回紹介したトリートメントは、数あるトリートメントの中でも特におすすめのものばかり。気になったものがあればぜひ試してみてくださいね。
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