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赤ちゃんにワセリンはおすすめ?ワセリンの賢い使い方

更新日:2018/07/06 公開日:2018/06/29

インターネット上では、赤ちゃんの肌にはワセリンがよいという意見や、ワセリンで肌の状態が悪くなったという意見など、さまざまな情報があふれています。

ワセリンがその赤ちゃんの肌に合う、合わないといった部分はあるものの、ワセリンの特性を正しく理解して、適切に使用することが大切です。ここでは、ワセリンの特徴や赤ちゃんに使用する場合の使い方をご紹介します。ワセリンを正しく理解して、赤ちゃんにも効果的に使用しましょう。

ワセリンとは

ワセリンは、石油を原料に作られる油分です。リップクリームなどのかわりにワセリンそのものが使用される場合があるほか、ハンドクリームなどの材料としてもおなじみです。また、そのような市販品のほかに、病院で処方される塗り薬の材料になったりもします。白いクリーム状のものもあれば、黄色っぽい色をしたワセリンもあります。

幅広く使用されているワセリンですが、具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

ワセリンに期待される役割

ワセリンに期待される役割として、以下のようなことがあげられます。

  • 皮膚表面を保護する
  • 皮膚表面に油膜を張って水分の蒸発を抑える

ワセリンは油です。そのため、肌にぬることで表面がワセリンの膜に覆われ、肌の表面を保護するのに役立ちます。また、皮膚の表面を油で覆うことになるため、内側から水分が蒸発するのを防ぐ働きも期待できます。

一方で、ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分とは違い、ワセリン自体が水分をキープしたり、肌に水分を与えるような働きはありません。あくまで皮膚の表面にとどまって保護する働きのみです。このことから、肌の水分保持にある程度の有効性があると言えるものの、ほかの保湿剤のほうが保湿への効果は高いといわれています。

たとえば、アトピー性皮膚炎の患者の肌ではセラミドが減少していることが多く、自ら水分を蓄える力が弱い傾向があります。そのような場合の保湿ケアには、ワセリンより、角質が水分をキープする力を増加させるヘパリン類似物質の塗り薬のほうが適しているともいわれています。

肌に適したワセリンを選べば危険性の少ない物質なので便利ですが、薬としての作用が期待できる物質ではないため、あまり保湿などに対する効果を過信してはいけません。乾燥しやすい赤ちゃんの肌の保湿を積極的に行いたい場合は、ワセリンより赤ちゃん用のローションやミルク、クリームなどを使用することをおすすめします。

なお、赤ちゃん用の保湿ローションやミルク、保湿クリームについては『赤ちゃんの肌に保湿は必要?おすすめ保湿剤とケア方法』で詳しく解説しています。

赤ちゃんへのワセリンの選び方・使い方のポイント

身近なワセリンですが、赤ちゃんの肌に使う場合はどのようなポイントを抑えると賢く使えるのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

湿疹のない清潔な肌に使う

赤ちゃんにワセリンを使用する場合、炎症やかゆみがなく清潔な皮膚に塗るのが主な使い方です。清潔な肌に塗ることで、皮膚の表面を覆って肌表面を保護し、赤ちゃんの肌を外部の刺激から守る役割が期待されます。

たとえば、生後2か月くらいまでの赤ちゃんは母親のホルモンの影響で皮脂の分泌が非常に多く、しっかり洗ってあげないと過剰な皮脂で黄色っぽいかさぶたのような湿疹ができる場合があります。このような状態を乳児脂漏性湿疹と言いますが、これを防ぐためにしっかりお風呂で洗うとかえって洗いすぎになり、肌が乾燥する原因にもなります。そのため、しっかり洗った後にワセリンで赤ちゃんの肌を保護するといった使い方があります。

また、汚れやすい部位にあらかじめワセリンを塗っておくと、皮膚を保護してくれるため湿疹を防ぐのに役立つともいわれています。そのため、よだれやミルク、食べ物などで汚れやすい赤ちゃんの口元や、おむつの中の湿気や尿、便などで刺激を受けやすいおしりに、洗ったりふいたりして清潔にしたあとにワセリンを塗るとよいでしょう。

ブツブツやかゆみがある部位は避ける

ワセリンには、前述したように薬としての効果はなく、かゆみやブツブツ、赤みなどへの効果は期待できません。赤ちゃんの肌はデリケートで、ガサガサやブツブツ、かゆみや赤みなどが現れやすいものです。このような皮膚の異常が起きている部位には、自己判断で市販のワセリンは使用せず、皮膚科や小児科で診てもらって適切な処置を受けましょう。

また、もしワセリンを塗った部位に上記のような異常が現れた場合は、ワセリンの使用を中止して医師に相談してください。

赤ちゃんには精製度の高いワセリンを選ぶ

デリケートな赤ちゃんの肌に使用する場合、できるだけ精製度の高いワセリンを選ぶことが大切です。精製度の低いワセリンは皮膚に刺激となる場合があるため、特に肌のデリケートな赤ちゃんには適さない場合があります。

ワセリンは、大きく分けると黄色ワセリンと白色ワセリンがあります。黄色ワセリンよりも白色ワセリンのほうが精製度は高くなっています。また、白色ワセリンの中でもさらに精製度の高さが異なります。簡単に白色ワセリンの精製度の高さと用途をご紹介します。

白色ワセリン
前述したとおり、黄色ワセリンよりも精製度の高いワセリンです。身体に使用されることが多い一方で、顔にはあまり使用されません。
プロペト
プロペトは、白色ワセリンを原料としてさらに精製されたワセリンです。精製度が高く、デリケートな顔や目のまわりなどにも使用できます。また、病院で処方される軟膏の材料になることも多いワセリンです。
サンホワイト
もっとも精製度の高いワセリンです。特に肌の弱い方に適しているとされています。

なお、昔はワセリンなどの鉱物油を皮膚に塗ったときに太陽に当たると、紫外線と反応して「油焼け」を起こして色素沈着のもとになるといわれていました。しかし、これはワセリンの不純物が主な原因といわれており、精製度の高いワセリンでは油焼けの心配はかなり減っているといわれています。

しかし、赤ちゃんの肌は非常に刺激に弱い状態です。白色ワセリンを塗ったときには、油焼けも含めて肌の状態をよく観察することをおすすめします。

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市販されているワセリンの定番ですね!どこのベビー用品店でも薬局でも大体取り扱っている。いわゆるスタンダードなワセリンですね。いつものスキンケアでは、保湿が足りないかな?と思う部分に重ねてつけています。乾燥する季節はかかせません。

監修者の写真 スキンケア大学編集部ママさん 2歳7ヶ月の娘の乾燥が一番の悩み

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市販のワセリンといえば、パッと思いつく製品のひとつがコレ。どこのベビー用品店でも薬局でも大体取り扱ってますよね。おうちにひとつは常備しておきたいワセリン。乾燥が気になるところにしっかりと塗ってください。伸びはいいので、少量をしっかり薄く伸ばして塗って使っています。

監修者の写真 スキンケア大学編集部ママさん 2歳7ヶ月の娘の乾燥が一番の悩み

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斜めにカットされたチューブの先端から、少しずつワセリンがでてきてくれます。ワセリンは、塗るときどうしても手がベタついてしまいますが、この商品を使えばワセリンに直接手を触れずに優しく塗ることができます。こういったママへの気づかいがある製品って、素敵ですよね。

監修者の写真 スキンケア大学編集部ママさん 2歳7ヶ月の娘の乾燥が一番の悩み

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監修者の写真 スキンケア大学編集部ママさん 2歳7ヶ月の娘の乾燥が一番の悩み

まとめ

ワセリンの特性は、皮膚の表面に油膜を張ることで皮膚表面を保護したり、皮膚の内部から水分が蒸発するのをある程度防ぐことです。ワセリン自体に水分を蓄えたりする保湿能力は期待できないものの、うまく使用すれば赤ちゃんのデリケートな肌を保護するのに役立ちます。

赤ちゃんの肌にワセリンを使用する場合のポイントをおさらいしましょう。

  • 湿疹がある場合は自己判断でワセリンを使用せず医師に相談すること
  • 肌トラブルのない部位に、肌を清潔にしてから塗ること
  • ワセリンを塗った部位に異常があれば使用を中止して医師に相談すること

特に、汚れやすい口元やおしりなどを保護するうえで、口に入れても危険の少ないワセリンはおすすめです。ワセリンを賢く使い、赤ちゃんの肌を刺激から守ってあげましょう。

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