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自社工場を建ててまで開発!5万人のママの「欲しい」が詰まったマタニティクリーム

更新日:2018/12/12

ママと赤ちゃん用の純国産オーガニック化粧品として人気のブランド「ミルポッシェオーガニクス」。ママ&ベビー向け商品を取り扱う株式会社メリックスが、新しい技術を探し、自社工場を建設してまで化粧品を作ることになった理由について、スキンケア大学編集部がお話を伺いました。
本当に良いものを作りたいという思いを実現させた背景には、壮絶な苦労がありました。

5万人のママにアンケートを実施。ママが欲しくなる商品づくりがスタート

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株式会社メリックス
常務取締役 豊饒 賢造(ぶにゅう けんぞう)さん

なぜ化粧品メーカーではない企業が、ママ向けのスキンケア商品を開発することになったのですか?

豊饒:

私たちは、もともと出産内祝いのECサイト「milpoche(ミルポッシェ)」の運営をしていたんです。そこにいるママ会員の皆様に、「こんな商品あったらいいのに」というアンケートを実施したところ、ママとベビーが使える肌にやさしいスキンケア化粧品を求める声が多かったのです。

それから市場調査とあわせて、肌にやさしい化粧品とはどういうものなのかを把握するため、5万人のママ会員の皆さまにご協力いただき情報を集めることを開始しました。この結果を元に、ママが本当に使いたいと思う理想のスキンケア化粧品とはどういうものなのかが見えてきたので、本格的に製品の開発をスタートさせました。

私たちには化粧品開発のノウハウや製造するための工場や環境がなかったので、外部で化粧品を製造してもらう「OEM」という手段をとりました。

OEMは化粧品製造でもよくある方法ですね

豊饒:

はい。はじめに作る製品は、「妊娠時に大きくなるお腹にできる乾燥などの肌トラブル」から守る、マタニティ用のボディクリームでした。妊娠時は、肌の状態が変化したり化粧品の香りにも敏感になったりします。香りへの配慮に加え、「ママにも赤ちゃんにもやさしいクリーム」というリクエストに応えるものでした。

外注による化粧品開発が難航、自社工場の建設へ

ここまで順調に進んでいる感じですが、そこからどのような苦労があったのでしょう?

豊饒:

いくつかの試作品を経て、最終調整をする流れを想定したのですが、あがってくる試作品は、私たちが求めるクリームとはかけ離れているものばかりでした。一度試作を依頼すると、でき上がるまでに約2か月かかるので、かなりの時間とコストを要しました。他の企業さんであれば、あがってきたサンプルから近しいものを製品化したり、製品化を断念したりすると思いますが、私たちは思い描いていた理想のスキンケア化粧品をどうしても諦めることがきませんでした。

何度試しても納得できるサンプルがあがってこなかったので、どうしたものかと頭を悩ませました。そんな時、いろいろなご縁もあり沖縄・宮古島に工場の建設ができるという話が持ち上がったのです。正直、想定外のことでしたが、自社工場ならもっと速いペースで開発ができると思いました。

自社工場を建設してからは、自分たちが納得いくまで200回以上の試作を繰り返しました。特に、「原料選び」と「界面活性剤不使用」の2点はかなり苦労しましたね。原料や技術など、イチから探すところからスタートしたので…本当に大変でした(笑)。

沖縄・宮古島のめぐみ「月桃(ゲットウ)」との出会い

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現在の原料にたどり着くまでにどのような苦労があったのですか?

豊饒:

原料に関しては「月桃(ゲットウ)」という、沖縄ではポピュラーな植物を使用しています。月桃から抽出した成分で化粧水を作る一般の方も多いみたいですね。この植物との出会いは、私の友人が経営している化粧品の工場です。そこで「月桃」を原料としたスキンケア商品を作っていたんですね。製品の抗菌作用と肌の保湿作用に優れ、ママや妊婦さんにピッタリの原料だと確信しました。ただ、植物なのでやはり香りがあるんです。

アンケートの結果では「香り」に関しては、無香料を好むママが多いことがわかっていました。香りは人の好みもありますし、体調が悪い時期は香りのあるものは避けたいというご意見が多かったんです。そこから研究に研究を重ね、香りが気にならないレベルまでの脱臭処理に成功したんです。

また、月桃は沖縄本島の有機JAS認定農園の原料を使用し、刈りとってすぐの新鮮な葉を宮古島の工場に直送してもらっています。

化粧品に必要な界面活性剤を使わずに化粧品を作ること

界面活性剤を使わないというのは、とても大変だったんではないですか?

豊饒:

はい、ここが一番しんどかったです(笑)。アンケートの結果に応えるために、できるだけ化学物質を与えたくなかったんです。その点で、界面活性剤を使わないで化粧品を仕上げることに、正直かなり苦戦しました。

そもそも界面活性剤とは、「乳化」という水と油を結びつけるために必要な成分で、化粧品にとって欠かせない成分なのです。ドレッシングをイメージして欲しいのですが、何もしないと次第に油と水分が分離されていきますよね?本来溶け合わない性質のものを融合して維持するのは、本当に難しいんです。

それを使わないとなると、成分が混ざらないし、とても製品として販売することができません。何か良い方法がないものかと試行錯誤をする日々でした。

神奈川大学で生まれた新しい技術との出会い

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豊饒:

あるとき、神奈川大学で開発された「三相乳化」という技術を知る機会がありました。親水性ナノ粒子というものを油の周りにつけて、油同士をくっつけさせない技術です。くっつかないので分離することもなく維持ができます。つまり、この技術を使えば、界面活性剤を使用せずにクリームを作ることができるのです!これは本当に運命の出会いだと思いました。

すごいタイミングで新しい技術ができていましたね!

豊饒:

ただ、三相乳化の技術を教えて頂きたく神奈川大学に足を運んだんですが、最初は到底、技術を教えていただけるような雰囲気ではありませんでした。化粧品を作ったことのない企業が行ったって、そりゃそうですよね。工場建設後に再び神奈川大学に足を運んだとき、工場を建設してでもクリームを作りたいという想いを必死に伝えました。「そこまで言うんなら…」ということで、ようやく三相乳化の技術を用いた化粧品の開発をスタートすることができたんです。

少しでも良い品質を保つために使用期限は1年

ボディケアクリームには使用期限が記載されていますが、これにはこだわりがあるんですか?

豊饒:

化粧品は食品と違い、使用期限の記載がないものが多いですよね。記載のないものは薬機法上、未開封であれば3年、開封後であれば1年とされています。3年も防腐できる成分が配合されているということになるんですね。

弊社の商品はマンダリンエキスやオレンジエキスなどで品質保持をしているんですが、使用期限を1年と明記し、製造から6か月以内のものを出荷しているんです。実際のオペレーションでは3か月以内のものを出荷することが多いんですけどね。やはり使用期限を長くするより、ママや赤ちゃんに優しい成分で商品を作りたかったんです。

消費者の「欲しい!」をよく聞いて、カタチにすること

きっとこの話をママさんが知ったら、ミルポッシェオーガニクスに興味を持ちそうですね。

豊饒:

いいものって、ある程度知識をもって判断しないといけないのかなって思います。世の中に出ている広告だけではなくて、「実際になにがいいのか?」「こんなものが欲しい!」という消費者側からの声を聞いていくべきだと改めて感じています。

弊社では「お客様にとって良い商品をつくっていけるか」をポリシーとして重要視しています。そのためであればどんな苦労も惜しみません。次の世代(子ども)のためにも、値段やパッケージだけではなく、やさしく使えるものを吟味して頂ければと思います。

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ブランド情報

ミルポッシェオーガニクスは、ママ&ベビー向け純国産オーガニックコスメブランドとして2017年に誕生しました。約50,000人以上のママからこんなスキンケアアイテムが欲しい!というこの声を集め、妊婦さん向けのマタニティクリームやベビーソープなどを展開。沖縄・宮古島で育った植物のめぐみを最大限に活かし、宮古島の自社工場にて製品開発から製造までを自分たちの手で行っています。

https://milpoche-organics.jp/

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