ビタミンEの過剰摂取が骨粗しょう症を引き起こす

この記事の監修者

管理栄養士北川みゆき

ビタミンE

強い抗酸化力を持ち、生活習慣病の予防・改善効果や老化の防止、美肌効果など、嬉しい働きをしてくれるのがビタミンE。アメリカでは、何と全人口の約1割の方がビタミンEを含むサプリメントを摂取しているというのですから驚きです。

しかし、ビタミンEの過剰摂取による弊害も指摘されています。今回は、ビタミンEの過剰摂取に伴う弊害についてお伝えしたいと思います。

過剰摂取は骨粗しょう症のリスクを招く

これまで、ビタミンEの過剰摂取による症状として吐き気や下痢、肝機能障害、筋力の低下が報告されていました。

ビタミンには、水溶性のものと脂溶性のものがあり、ビタミンEは脂溶性に分類されます。同じように脂溶性のビタミンにはビタミンA、D、Kが挙げられます。

もともとビタミンEは他の脂溶性ビタミンと比べて過剰症になることが少ないと言われていました。しかしサプリメントなどの普及に伴い、2012年に慶応大学の研究グループが「ビタミンEの過剰摂取によって“骨粗しょう症”のリスクが高まる」という研究結果を発表しました。

骨粗しょう症とは、加齢(特に女性の場合は閉経後)や極端なダイエット、偏った食生活や、カルシウム、マグネシウムなどの慢性的なミネラル不足などによって骨が弱くなり、骨折のリスクが高くなる病気のことです。高齢化社会に伴い骨粗しょう症にかかる方は年々増え続けています。

骨は、骨の形や機能を作る「骨芽細胞」と、骨を壊す「破骨細胞」の働きが互いにバランスを取り合い、新陳代謝されながら機能維持がなされていますが、実験でラットに通常のビタミンE摂取量の5倍の量をおよそ2ヶ月に渡って与え続けたところ、ビタミンEを投与したラットは破骨細胞の巨大化が進み、骨量の減少と共に骨粗しょう症様の症状が見られたことが明らかになったのです。

摂り過ぎにご注意を

ビタミンEの1日の摂取量目安は、6.5~7.0mgで、その上限は650mg(30~60代は700mg)です。骨粗しょう症のリスクが高い高齢の女性や、過剰なダイエットをしている女性はサプリメントでの過剰摂取には注意が必要です。

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